天之御中主神(アメノミナカヌシ)は、「天=宇宙」、「御中=中心」、「主=主君」という意味を持つことから、「宇宙の根源を司る神」として特別な存在と考えられています。
この記事では、天之御中主神という神様はどのような神様なのか、物語やご利益など、様々な観点から解説させていただきます。
天之御中主神(アメノミナカヌシ)は、日本神話において天地の始まりに最初に現れた神様とされます。
天之御中主神に次いで、高御産巣日神(タカミムスビ)、神産巣日神(カミムスビ)が生まれ、合わせて「造化三神」とも呼ばれます。
アメノミナカヌシらは別天神(ことあまつかみ)と呼ばれ、イザナギ、イザナミなど、古事記の神々は別天神が現れた後で登場します。
また、天之御中主神は、擬人的な神様というイメージではなく、私たちが存在する全宇宙を統一する「宇宙システム」とする考えもあります。そのため、神様のなかでも特別な存在として位置づけられています。
天之御中主神の別称
天之御中主神は、「天之御中主尊(アメノミナカヌシノミコト)」という別名でも表記されます。
また、「妙見さん」として親しまれることも多い存在です。
天之御中主神(アメノミナカヌシ)の物語
天之御中主神の物語は少なく、日本のさまざまな神様が登場する古事記でも「天地が分かれたときに初めて高天原(神様の住む場所)に現れた神様」として冒頭にしか記載されていません。そのため、謎が多い神様と言われています。
しかし、天之御中主神は、光の玉として偉人の前に現れたという話がいくつかあります。ここでは、天之御中主神と偉人の話を紹介します。
斎藤一人さんと光の玉
2000年代に長者番付日本一に輝いた実業家・斎藤一人(さいとうひとり)さんは、自分の成功について解説されるとき、よく「神様が知恵を貸してくださった」と言われます。「自分の成功は自分の努力によるものではなく、天が助けてくれた」とおっしゃる言葉からは、非常に謙虚な姿勢が感じられますね。
しかし、よくよくお話を聴いてみると、実は謙遜ではなく、光の玉として神様が現れて知恵を伝授してくださった、というような話ぶりをされます。そして、その神様こそが、天之御中主神だったのです。
多くの偉人の前に光の玉として現れる天之御中主神
天之御中主神は、光の玉として偉人の伝記に度々登場します。真言宗の開祖である空海の前にも現れたとされ、そのことが伝記にも記述されています。
空海が洞窟にこもり真言を何百回と唱える修行をしていた時、 光の玉が現れて空海の口に飛び込んできたのです。その後、空海は超人的な記憶力や直感力を身に付け、唐に密教を学びに行くのでした。
天之御中主神(アメノミナカヌシ)は宇宙の中心存在
天之御中主神は光の玉として人々の前に姿を現すことがあると説明しましたが、一体どのような神様なのでしょうか?
天之御中主神は古事記に登場する宇宙の最高神であると同時に、アッラー(イスラム教の唯一神)、ヤハウェ(ユダヤ教の唯一神)と同じ存在との見方もあります。私たち全てとエネルギーを通してつながっている、宇宙の中心存在であると考えられています。
天之御中主神と大日如来
天之御中主神のような宇宙の中心存在は、色々な宗教に存在します。先ほど述べた「アッラー」や「ヤハウェ」のほか、仏教では「大日如来」が該当します。
斎藤一人さんも、これらの神々や仏と天之御中主神は、同一存在であるとお話されています。
天之御中主神(アメノミナカヌシ)のご利益
神様の中でも特別視されている天之御中主神は、ご利益も多くありますので、一部紹介しておきます。
- 安産
- 長寿
- 招福
- 出世開運
- 学業上達
- 技術向上
- 厄除け
天之御中主神の知恵を借りることができるお守りの言霊
天之御中主神(アメノミナカヌシ)の言霊は「お守りの言霊」と呼ばれおり、唱えることで力をお借りできると信じられています。
お守りの言霊とは?
では、宇宙の中心存在である天之御中主神の力をお借りするお守りの言霊をご紹介します。
「アメノミナカヌシ様 お助けいただきまして ありがとうございます」
とても短くて簡単ですね。しかし、その効果には目を見張るものがあります。
お守りの言霊の効果
天之御中主神のお守りの言霊は、何度も唱えると素晴らしい効果を発揮します。
人は通常10~15体の守護霊団に守られていると考えられています。お守りの言霊を唱えることで、それらの守護霊があなたに力を貸しやすくなるのです。
また、人の魂には、常に人生が良い方向へ向かうようにお知らせがきているのですが、心が汚れ、疲労が溜まっていると、そのお知らせが届きにくくなります。
そこで、「アメノミナカヌシ様 お助けいただきまして ありがとうございます」というお守りの言霊を何度も唱えることで汚れが浄化され、本来届くはずのお知らせがスムーズに届くようになるのです。
お守りの言霊を唱えていると、今、自分が生かされているのは自分の力(自力)だけではなく、自分以外の力(他力=お蔭さま)の加勢があってこそだというのが、徐々に分かってくるようになります。
日々感謝の気持ちが、何よりも大切なのです。
天之御中主神(アメノミナカヌシ)が祀られている神社
天之御中主神が祀られている神社はいくつかありますが、ここでは3社ご紹介します。
神様の中でも特別といわれる天之御中主神に祈りを捧げてはいかかでしょうか。
サムハラ神社
サムハラ神社は、 天之御中主神も祀られており、無事息災や家運隆盛、無傷無病などのご利益があると言われています。
所在地 | 大阪府大阪市西区立売堀2-5-26 |
電話番号 | 06-6538-2251 |
秩父神社
秩父三社のひとつである秩父神社も天之御中主神を祀っています。他には、八意思兼神(やごころおもいかねのみこと)や知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)などの神様も祀られていますので、ご利益も数多くあるようです。
所在地 | 埼玉県秩父市番場町1-3 |
電話番号 | 0494-22-0262 |
相馬中村神社
妙見社系の相馬中村神社も天之御中主神を祀っています。平の将門が妙見社を建てたことが始まりとされている歴史ある神社です。
所在地 | 福島県相馬市中村字北町140 |
電話番号 | 0244-35-3363 |
アメノミナカヌシのスピリチュアルメッセージ
最後に、天之御中主神からのスピリチュアル メッセージをお伝えします。
どなたの心の中にも真我という神がいます
辛い時は自分の中に神がいることを思い出してください
心が苦しくなったとき、このメッセージを思い出してくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
感謝