岩長比売(イワナガヒメ)とは?岩の女神のご利益や祀る神社を紹介

  • 2月 26, 2021
  • 3月 5, 2021
  • 神様

岩長比売(イワナガヒメ)は、人の寿命に関わりが深い女神です。永遠に変わることのない岩の女神であるイワナガヒメの物語は、外見の美しさだけでなく、自分の魅力はどこにあるのかを考えるきっかけになります。

そんなイワナガヒメの神話やご利益、祀られている神社を紹介しましょう。

記事の最後で、イワナガヒメからのスピリチュアルメッセージをお伝えするので、最後までお読みくださいね。

岩長比売(イワナガヒメ)とは?

https://www.pinterest.jp/pin/765893480379659468/

イワナガヒメは、ニニギノミコトの妻として妹のコノハナノサクヤヒメと共に差し出されるものの、容姿が醜いために自分だけ返されるという悲しい物語があります。

イワナガヒメは、永遠の命を象徴する、古事記や日本書紀、先代旧事本記に記されている女神です。

大山津見神(オオヤマツミ)を父にもち、伊邪那岐大神伊邪那美神の孫に当たります。

イワナガヒメの悲しい物語につながる絶世の美女とされる、木花佐久夜毘売(コノハナサクヤビメ)の姉です。

イワナガヒメの名前の由来

イワナガヒメは命の永遠性の象徴である岩の女神で、名称の由来は「岩のように丈夫で変わることのない女性」という意味から来ているとされています。

イワナガヒメの別称

不老不死の神として信仰を受けている「岩長比売」という名は古事記でのものです。

ほかには、以下の別称があります。

  • 磐長姫(日本書紀、先代旧事本記)
  • 木花知流比売(コノハナチルヒメ)

福岡県の若宮神社での祭神名は苔牟須売神(コケムスメ)で、妹の木花佐久夜毘売とともに祀られていています。

絶世の美女といわれる妹の木花佐久夜毘売に対し、姉のイワナガヒメの外見は醜かったといわれますが、名前にも岩や磐、苔といったものが当てられていることからも、それが伝わってくるでしょう。

イワナガヒメの物語

イワナガヒメの神話の中での悲しみは、天孫降臨の主人公ともいえる邇邇芸命(ニニギノミコト)と深いかかわりがあります。

https://www.pinterest.jp/pin/765893480379015261/

その神話を紐解いていきましょう。

イワナガヒメは外見を呪い命に限りを作った女神

古事記には、天孫降臨で国を治めることを始めた邇邇芸命が、笠沙の岬で華やかな美女に出会うという物語があります。

それが、木花佐久夜毘売です。

https://www.pinterest.jp/pin/765893480378876614/

邇邇芸命は木花佐久夜毘売を嫁にしたいと、父親の大山津見神に許しを得に向かいます。

その際に大山津見神は、木花佐久夜毘売とともに姉のイワナガヒメを嫁がせようとするのです。

しかし、邇邇芸命は木花佐久夜毘売だけを手元に残し、醜いというだけでイワナガヒメを追い返してしまいます。

大山津見神は、そのことに怒るのです。

なぜ姉妹をともに嫁に出そうとしたか?

それは、花のように栄えるための願いを込めた木花佐久夜毘売と岩のように丈夫で永遠に変わることがない岩屋長姫が対となり、天孫を栄えさせる力をもっていたからなのです。

大山津見神は、それがわからなかった邇邇芸命を嘆き、邇邇芸命だけでなく地上に降りた神々の寿命が尽きるようになると伝えます。

イワナガヒメを返したことで、ニニギノミコトの子孫である天皇に寿命があるようになったのです。

日本書紀では、大山津見神ではなく妊娠した木花佐久夜毘売をイワナガヒメ自身が呪い、それが神々だけでなく、人にも寿命を与えたことになったと記されています。

「花の命は短くて」という言葉がありますが、古事記によるとイワナガヒメはその後、島々を司る八島士奴美神と結婚したとされます。

その際の名前は木花知流比売(コノハナチルヒメ)であり、「咲く」と「散る」がここでも対とされていると伝わっています。

また、山岳信仰によって富士山は木花佐久夜毘売、大室山がイワナガヒメの化身とされる話も伝説として残っています。

イワナガヒメが投げた鏡

邇邇芸命に追い返されてしまったイワナガヒメは、自分の外見が美しくないことを悲しみつつ鏡を見続けます。

するとある日、そこにはこれまで以上に醜い岩のような顔が映るのです。

イワナガヒメは驚き放り投げると、その鏡は竜房山の頂上まで飛び大きな木に引っ掛かります。

ただ、その鏡はイワナガヒメの心の美しさを表すように、村を照らしたそうです。

照らされた村は、白見村(しろみむら)と呼ばれるようになり、鏡が銀で出来ていたことから、後に銀鏡(しろみ)と名がついたと伝わっています。

しかし、イワナガヒメは不幸なまま終わったわけではありません。最後には素晴らしい夫と結ばれます。

醜さから恨みをもった心を改心し、イワナガヒメは八島士奴美神と結ばれます。

その子孫に大国主命がいます。

イワナガヒメのご利益

イワナガヒメには、以下のご利益があります。

イワナガヒメのご神格は、岩の神、寿命長久の神です

  • 健康長寿
  • 事業繁栄
  • 縁結び
  • 縁切り

不老長寿を司る神のイワナガヒメは、健康長寿だけでなく事業の継続にもご利益があります。

また、醜さから結婚を断られたあと、仲の良かった妹さえも呪う気持ちをもったことを恥じ良縁を授けると決め、縁結び、縁切りの神になったと伝わっています

イワナガヒメを祀る神社

イワナガヒメだけを祀る神社は、そう多くありません。

日本全国で見られる富士山信仰の神社である浅間神社で、妹の木花之佐久夜毘売とともに祀られています。

ここでは、イワナガヒメを主に祀っている神社を紹介していくことにしましょう。

雲見浅間神社(くもみせんげんじんじゃ)

伊豆半島の烏帽子山にある雲見神社、御獄浅間宮(おんたけせんげんぐう)とも呼ばれる雲見浅間神社は、全国に2000以上あるといわれる浅間神社の中でも異例のイワナガヒメだけを祀る神社です。

邇邇芸命に遠ざけられたイワナガヒメが悲しみの中、隠れてこもったという伝説が残る地にあるのが雲見神社です。

この山に登り富士山を褒めると災いがあるという伝承があるため、お参りの際は「富士」は禁句とされています。

所在地静岡県賀茂郡松崎町雲見386−2
電話番号054-261-9030

イワナガヒメは伊豆の守護神とも言われています

大室山浅間神社

富士箱根伊豆国立公園に指定されている、標高580メートルの大室山の中腹にある大室山浅間神社もイワナガヒメだけを祭神にしています

安産と縁結びのご利益があるといわれ、現在でも伊豆のパワースポットとして人気の高い神社です。

所在地静岡県伊東市富戸
電話番号不明

石神社

イワナガヒメをご祭神とする石神社は、丸い石がご神体とされ、神鏡が祀られているといわれています。

天然記念物に指定されている境内の大イチョウは、高さ25メートル、幹周り660センチの巨木で樹皮を煎じて飲むと母乳が良く出ると伝わる、育児に関してのパワースポットになっています。

所在地東京都青梅市二俣尾1-199
電話番号不明

イワナガヒメからのスピリチュアルメッセージ

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

健康長寿、縁結びのご利益があるといわれるイワナガヒメのことを、理解するうえでお役に立てば幸いです!

イワナガヒメには美しい妹と比較され、嫁ぎ先からすぐに追い返されてしまいます。

そのことを恨み、呪うことで神の子孫である天皇家だけでなく、人の寿命も決めてしまったのです。

しかし、限りある命が美しいように、外見の華やかさだけが人としての魅力ではないことに気づき、良縁を結び、悪縁を断ち切る女神となります。

恨んで鏡に映った自分が本来のイワナガヒメよりも醜かったように、美しさは内面から宿るものです。

そのことに気づけたことで、イワナガヒメは夫・八島士奴美神と結ばれたくさんの子をなして幸せをつかみます。

最後に、イワナガヒメからのスピリチュアルメッセージをお伝えします。

人の悩みには二種類あります
自分で解決できる悩みと、解決できない悩み
解決できない悩みは諦めましょう
諦めるとは、明らかに眺めること
解決できる悩みだけに心を配れば、「悩み」はなくなり「課題」になります
できることだけに集中するとき、真の魅力が発揮されますよ

外見を嘆くより、自分本来の個性を磨くことの大切さ…それがイワナガヒメから送られたメッセージだといってもいいでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

感謝

       
       
>アマテラスチャンネルのオンラインショップ

アマテラスチャンネルのオンラインショップ

天然石を使ったアクセサリーや絵画を販売しております。よろしければぜひご覧くださいね!

CTR IMG