火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)とは?イザナミの死因となったの炎の神の物語やご利益、神社を解説

  • 2月 22, 2021
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  • 神様

火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)は、イザナミ・イザナミによって生み出された炎の神です。産まれた時に母イザナミに火傷を負わせ、父イザナミに殺された悲しい神ですが、人の営みに深く掛かわる火を司る神として各地の神社に祀られています。この記事では火之迦具土神の神話やご利益、祀られている神社を紹介していきます。

そして、最後には火之迦具土神からのスピリチュアルメッセージをお伝えするので、最後までお付き合いいただければ幸いです。

火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)とは?

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火の神であるヒノカグツチは、生まれる際にイザナミの陰部にやけどを負わせ、衰弱死の原因を作ります。
そのため、怒った父イザナギによって十拳剣(トツカノツルギ)で殺されてしまします。

自らの炎で母を死なせてしまい、父に殺されてしまう火之迦具土神ですが、炎の神として祀られ、江戸時代には火除の神として各所に社が建ちました。

火之迦具土神は火の神、鍛冶の神です。産まれた際の物語は噴火をイメージさせるものといわれています。出産を火山の噴火、流れる血液は溶岩、火に包まれて生まれた火之迦具土神は火災による被害を示しているというのです。

ちなみに、イザナギがヒノカグツチの首を刎ねた時に流れ出た血からは、「タカオカミノカミ」「クラミツハノカミ」という二柱の龍神が誕生します。

もうひとつの神話の意味とされているのは、刀や陶器ができあがる過程を意味しているといわれています。

火之迦具土神の名前の由来

火の神である火之迦具土神の名前をバラバラにしていくと、

  • ヒノ:火
  • カグ:炎が燃え上がる輝き
  • チ:霊力

と分けることができます。そのまま意味を通していくと、「ヒノカグツチ」の名が意味するのは燃え上がる炎を纏った神となるわけです。

火之迦具土神の別称

火之迦具土神には、いくつかの別称があります。

  • 火之野(夜)藝速男神(ヒノヤギハヤノカミ)
  • 火之炫毘古神(ヒノカガビコノカミ)
  • 迦具土命(カグツチ)

以上が、火之迦具土神を含めた古事記の呼称です。

日本書紀では、

  • 軻遇突智(カグツチ)
  • 火産霊(ホムスビ)

として登場しています。また祭神としての呼び名としては、

  • 愛宕明神(アタゴミョウジン)
  • 秋葉明神(アキハミョウジン)
  • 秋葉権現(アキハゴンゲン)

というものがあります。

東京の秋葉原の地名は秋葉大権現が由来です

火之迦具土神の物語

火之迦具土神は、生まれた瞬間に母であるイザナミを殺してしまい、父に殺されてしまうという悲劇的な物語の持ち主です。

しかし一方で、火之迦具土神の死によってさまざまな神が生まれます。

現実でも火は、激しいものであれば人を死に追いやることができるだけの威力をもっています。しかし人の営みの中で、火が重要なのは言うまでもありません。

食事を作る際にも火を使いますし、体も温めてくれます。また、火によって生まれるものもあります。

生と死を物語る火之迦具土神の生誕

神産みの中で、ほぼ最後に産まれるのが火之迦具土神になります。なぜ最後になるか?といえば、それは火之迦具土神を出産したことで、母の伊邪那美が陰部に火傷を負い死んでしまうからです。

このイザナミの死に心を痛めたイザナギは、十拳剣で火之迦具土神を殺してしまいます。

生まれることで母のイザナミを傷つけ、その死によってイザナギの心を悲しみで切り裂いてしまった火之迦具土神の物語は、ここまでだと救いがないように読めるでしょう。

現代でも火によって、失われる命があります。

その理由はさまざまですが、みずからの炎で母の伊邪那美を死なせてしまった火之迦具土神が意識的にやったことではありません。

一方、火之迦具土神を切り裂いた伊邪那岐は感情を抑えきれず殺すという行為を起こしています。

火の恐さは意思でどうなるものでもないという意味があるのだと思われます。しかし、火はすべてを焼き尽くすだけでなく、生み出す力ももっています。

それを表すのが火之迦具土神の死によって生まれた、16柱です。

斬られた火之迦具土神を切った十拳剣の刀身から落ちた血から、建御雷之男神をはじめとした6柱の神が生まれます。

さらに刀の柄から落ちた血からは、2柱が生成されるのです。また、火之迦具土神の屍からも8柱の神が生まれます。

火之迦具土神は生まれてすぐに命を絶たれますが、岩、火、雷、雨の神々と山の神を残すのです。

これこそ、火がもつ生み出す力だといえるでしょう。

火之迦具土神の神話は、死だけにスポットを当てているわけではありません。火の恐さと有益な面を知り、危険であることを知って使うことの大切さを教えてくれています。

それに加えて、限りある命の中で、なにを残していけばいいか…といった哲学的な読み方もできるのです。

火之迦具土神のご利益

火之迦具土神の神格は、火の神、防火の神、鍛冶の神です。

ご利益としては、

  • 火難除け
  • 産業隆盛
  • 金運増大
  • 郷土守護
  • 陶器業の神
  • 商売繁盛
  • 家内安全

といったものが挙げられます。

火之迦具土神を祀る神社

火は人の生活に密着し、欠かせないものだけに、火之迦具土神を祀る神社は日本中にあります。

ここではその代表的な3つの神社を紹介します。

京都 愛宕神社

京都の霊山愛宕山に鎮座する愛宕神社は、全国に約900あるといわれる愛宕神社の総本宮です。本殿にイザナミをはじめとした5柱、火之迦具土神(迦遇槌命)として祀られています。

古くから火伏せ、防火の神社として有名で、京都では当たり前のように愛宕神社の「火迺要慎(ひのようじん)」という火伏札が貼られているそうです。

所在地 京都府京都市右京区嵯峨愛宕町1
電話番号 075-861-0658

秋葉山本宮秋葉神社

金の鳥居がまぶしい秋葉山本宮秋葉神社は、霊山秋葉山をご神体とする神社です。祭神の火之迦具土神は秋葉山に鎮まる神「秋葉大神(あきはのおおかみ)」とも称されています。

古来から火防(ひふせ)と火本体を信仰し、火災鎮護のほか災害全体にご利益があるといわれています。神社のある場所は、東海一ともいわれる羨望から、観光スポットとしても人気となっている景勝地です。

所在地 静岡県浜松市天竜区春野町領家841
電話番号053-985-0005

花窟神社(はなのいわやじんじゃ)

伊邪那美と火之迦具土神を祭神として祀っているのは、三重県熊野にある花窟神社です。

神社の名前は、「花を供えて祀った岩屋」という意味で、イザナミの埋葬地から来ています。御神体とされる磐座「花の窟」という巨岩の麓にある、高さ6メートル、幅2.5メートル、深さ50センチの「ほと穴」と呼ばれるくぼみが伊邪那美が埋葬された場所だと伝わります。

これが日本で最初の墓とされるものです。

七里御浜から白石が敷き詰められ、玉垣で囲んだ伊邪那美の拝所があり、その対面にある高さおよそ12メートルの岩が火之迦具土神の墓所とされています。

近隣にある産田神社は、イザナミが火之迦具土神を産み、亡くなったとされる場所です。

花窟神社は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部とされる史跡にもなっていますので、神秘的な空気に触れた人は訪れてみてはいかがでしょうか?

火之迦具土神からのスピリチュアルメッセージ

火之迦具土神の神話やご利益、祀られている神社を紹介してきましたがいかがでしたか?

自らが生まれることで、母を死に追いやり、それが原因で父に殺されてしまった悲劇の主人公のような存在の火之迦具土神ですが、けっして悲しい物語を伝えるだけではありません。

炎は命と例えられることがあります。どれだけ燃え盛ってもいずれ消えてしまう…限りがあるのは命と同じだからです。

火之迦具土神の物語は、火の恐怖と力に屈する心の弱さと同時に、火が新たなものを造り出す力もあることを伝えているように思えます。

読み方によっては、さまざまな意味が見えてくる火之迦具土神の神話は、とても深みのある物語だといってもいいでしょう。

最後に、火之迦具土神からのスピリチュアルメッセージをお伝えします。

心を燃やしましょう
命の火の輝きが生命の躍動です
生きる一瞬一瞬に光を放ちましょう
魂の輝きが神ひらめきを生み出します

最後まで読んでいただいてありがとうございます!

感謝

       
       
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