菊理媛神(ククリヒメ)とは?白山で祀られる縁結びの女神の神話やご利益、神社を紹介

  • 3月 18, 2021
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  • 神様

菊理媛神(ククリヒメ)という神様の名前を聞いたことがあるでしょうか?

ククリヒメは古事記には登場せず、日本書紀で国産み神話の伊邪那岐、伊邪那美の別れの場面で一瞬だけ登場します。白山で信仰されている縁結びの神様としてのイメージの方が強いかもしれませんね。

この記事では、日本書紀におけるククリヒメの物語やご利益を解説するとともに、後半ではスピリチュアルメッセージをお伝えするので、最後までお付き合いいただければ幸いです!

菊理媛神(ククリヒメ)とは?

ククリヒメは、古事記に記載がなく日本書紀の一文に登場するだけの女神です。

黄泉の国と現世の境目とされる黄泉比良坂(よもつひらさか)で、口論となる伊邪那岐伊邪那美の物語は、神話の中でも有名なワンシーンといってもいいでしょう。

死者となり美しい姿を失った伊邪那美と、醜くなった姿を見て恐ろしくなり、現世に戻ろうとする伊邪那岐の口論は、ともに感情をぶつけあう激しいものでした。

しかしそこで、伊邪那岐に声を掛けたのがククリヒメです。

このときどんな言葉を使ったのかはわかりませんが、伊邪那岐はククリヒメを褒め、機嫌を直します。

そして、伊邪那岐は現世に戻るとみそぎを行い、天照大御神月読尊須佐之男命三貴子生まれるのです。

もし、ククリヒメが上手に二神を別れさせなければ、この神々は生まれなかったかもしれませんね。

存在も謎なら、どんな言葉でうまく縁を切らせたかわからない…ククリヒメのミステリアスな魅力は、こんなところからも感じられます。

ククリヒメは和合の神です。黄泉の国と現世の境の黄泉比良坂(よもつひらさか)で争っていた伊邪那岐と伊邪那美を仲直りさせたことから、縁結びとともに縁切りのご利益がある女神といわれています。

ククリヒメの名前の由来

ククリヒメは、伊邪那岐と伊邪那美の縁をきれいに切りまとめたことが、神話に残る唯一のエピソードです。

この伝承の中で、仲を取り持ったことから「括り(くくり)」という呼称が生まれたといわれています。

お互いの言い分を聞いたということから、「聞き入れる」が転じたという説も、伊邪那岐と伊邪那美の仲裁をしたところから来たものでしょう。

菊の文字が使われたのは、菊の古い呼び名が「クク」だったことから当てたとされています。

また、この説とは別に菊理媛神には、水神としての伝承が残っています。

ククリヒメを信仰する白山は大きな龍脈が通った霊山です。

龍脈とは、陰陽道や風水で繁栄する土地にあるといわれる龍穴(りゅうけつ)へ向かう流れをいいます。

白山を流れる龍脈は、富士山につながっているといわれているのです。

「くくるひめ」の頭にその名称は「潜る(ククる)」から来ているともいわれています。

ククリヒメの別称

日本書紀では、「菊理媛神」として登場します。神話の中では、他に出てきませんが、白山信仰の重要な神であるため、白山に縁のある別名が多数存在します。

  • 白山比咩大神(シラヤマヒメノオオカミ)
  • 白山妙理権現(ハクサンミョウリゴンゲン)
  • 白山神(シロヤマカミ)
  • 菊桐姫(ココリヒメ)
  • 久々理姫命(久々利姫命)

という別称は全国の神社で祀られる際の呼び名としてのものになります。

ククリヒメの物語

ククリヒメが神話に登場するのは、日本書紀で古事記にはその名を見ることはできません。

記紀の違いを詳しく見ていきましょう。

・古事記では、黄泉比良坂で伊邪那岐を追ってきた伊邪那美が「私はこれから毎日1000人ずつ殺そう」といいます。対して伊邪那岐が「ならば我は1日に1500人産ませよう」と答えたと書き残されています。

・しかし日本書紀では、伊邪那美と伊邪那岐が口論をしているところへ、ククリヒメが現れ、何事かを言うことで、二神を仲直りをさせ、黄泉の国、現世とそれぞれに戻らせることに成功したと記されています。

記紀に残るククリヒメの逸話はこの場面だけとなるためククリヒメの正体は不明な点が多いわけです。ここからはククリヒメが白山の祭神となった伝承を紹介していくことにしましょう。

歌に詠まれた「越のしらやま」白山は、富士、立山と並ぶ日本三名山で、美しさだけでなく豊富な水源をもつ水神、農業神として九頭竜川、手取川、長良川流域に住む人々の信仰を集めていました。

霊峰とされる白山は人が足を踏み入れてはいけない神々の山とされてきましたが、修験道で後に「越の大徳」と呼ばれることになる泰澄(タイチョウ)が開山します。

その泰澄の逸話に、ククリヒメが登場するのです。

北陸で修行をしていた泰澄はあるとき女神の示現(じげん)を受けます。

「われは白山妙理権現である。真の姿が見たければ白山の頂に来たれ」

この言葉に導かれた泰澄は、だれも足を踏み入れたことのない山頂に到達し、「転法輪の岩屋」で祈ると九頭竜が火を噴きながら現れます。

そこで怯まず、泰澄がさらに祈ると、龍は神々しい十一面観音として姿を見せたといいます。

これが白山開山の伝承であり、白山妙理権現こそククリヒメだと伝わっているのです。

ククリヒメのご利益

ククリヒメの神格は和合の神、水神、農業神、山の神、海の神です。

また霊山白山の祭神として、石川、岐阜、福井の守護神とされています。

ご利益としては、

  • 五穀豊穣
  • 良縁成就
  • 子孫繁栄
  • 悪縁排除
  • 開運招福
  • 夫婦円満
  • 大漁満足
  • 家内安全

伊邪那岐と伊邪那美の仲をとりまとめたことから、縁結び、縁切りのご利益が有名ですが、白山が豊富な水脈をもっていたことから農業、漁師が目印としたことから海の神としても信仰を集めています。

ククリヒメを祀る神社

菊理媛神は、全国3000社ともいわれる白山信仰の祭神です。

その中でも代表的な神社を3つ紹介しましょう。

白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)

全国の白山神社の総本社とされているのが白山比咩神社です。

通称として「しらやまさん」「白山権現」「白山本宮」とも呼ばれています。

標高2702メートルの白山の山麓に鎮座する主祭神を白山比咩大神(菊理媛神)、伊弉諾尊、伊弉諾尊とし、境内にはそれぞれの柱に当てはめられるご神木の三本杉があります。

所在地石川県白山市三宮町二105-1
電話番号076-272-0680

大阪守口 白山神社

大阪守口にある白山神社でも、菊理媛神は伊弉諾尊、伊弉冉尊らとともに祭神とされています。

菊理媛神に出自は記述がなく不明となっていますが、白山神社の伝承の中では伊弉諾、伊弉冉の娘、妹としているところがあります。

日本書紀で一文、古事記では登場しない菊理媛神の出自が信仰の中で語り継がれてきたのかもしれません。

所在地 大阪府守口市大日町2-31-1
電話番号不明

平泉寺白山神社(へいせんじはくさんじんじゃ)

https://twitter.com/moritakisetsu/status/1369279452107001856

白山信仰の福井の拠点とされているのが、創建約1300年の平泉寺白山神社です。

苔寺といえば京都の西芳寺が有名ですが、ここ平泉寺白山神社も敷地一面が苔に埋め尽くされる見事な光景を見せてくれます。

境内にある御手洗池は白山を開山した泰澄が道中で見つけた伝わる池です。

平泉寺の名前の由来とされている御手洗池、その東側には幹が3つにわかれたご神木の杉があり神秘性を高めています。

また、約1000年前に造られたと伝わる参道は、日本の道100選にも選出されている人気スポットです。

所在地 福井県勝山市平泉寺町平泉寺56-63
電話番号 0779-88-1591

ククリヒメのスピリチュアルメッセージ

ククリヒメの神話やご利益、祀られている神社を紹介してきましたがいかがでしたか?

全国に広がる白山神社の祭神とされている菊理媛神ですが、その信仰の広さとは裏腹に、日本書紀の一文に出てくるだけということもあり、謎の多い神様だといえるでしょう。

ただ、その神話の登場シーンはドラマ性の高い場面だけに、強烈なインパクトを与えてきます。

とくに、なぜ伊邪那岐が納得したのか?その言葉が書かれていないだけに、興味を惹かれる神様です。

最後にククリヒメからのスピリチュアルメッセージをお伝えします。

強すぎるこだわりで心を重くしていませんか?
人生で思い通りになるのは自分の心一つです
相手を変えようとせず自分の心を変えようとするとき
全ての悩みは消え去ります
何があっても、心を悩ませないで

最後まで読んでいただきありがとうございました!

感謝

       
       
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