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曼荼羅とは何?宇宙との関係は?種類や曼荼羅模様の意味を解説

目次

曼荼羅(マンダラ)とは何か?

曼荼羅は何を表しているのか?

曼荼羅とは、仏教(特に密教)の教えを図説化したものです。

マンダラ」という言葉には、サンスクリット語で「本質を有するもの」という意味があります。本質とは「悟り」のことであり、つまりは「仏の悟りの境地」ということになります。

密教は、空海が中国の恵果阿闍梨(けいかあじゃり)から相伝されたもので、日本では真言宗として広められました。しかし、その内容は難しく、日本に持ち帰るためには理念を絵画化した仏画が必要だと考えました。そこで空海は、恵果阿闍梨の許可を得て宮中画家に曼荼羅図の作成を依頼し、日本へ持ち帰りました。真言密教を広めるためには、必要不可欠なものだったのです。

ポイント

  • 「曼荼羅」とは、密教の教えを図説化したもの。
  • 空海が日本で広める真言密教には欠かせないもの。

曼荼羅の種類

空海が持ち帰った曼荼羅のうち、真言密教の神髄となるものが「両部曼荼羅図(りょうぶまんだらず)」です。両部曼荼羅は、「胎蔵界(たいぞうかい)曼荼羅」「金剛界(こんごうかい)曼荼羅」の2つで構成されています。

胎蔵界曼荼羅

胎蔵界曼荼羅

「胎蔵界曼荼羅」『大日経』という経典を基にしたものです。大日如来の慈悲の心について解説されています。

「胎」とは母胎の意味であり、仏の胎内を描いたものとされています。太陽を象徴する中央の大日如来の慈悲が放射線状に照射され、宇宙をあまねく照らしているさまを表しています。

金剛界曼荼羅

金剛界曼荼羅

「金剛界曼荼羅」『金剛頂経』に基づいたものです。

釈迦の一生の追体験が重視され、修行の大切さや即身成仏(修業を積むことで、生きているからだのままで仏になれるという考え)について学ぶことができます。密教の道理や全体像を知るために欠かせないものです。

ポイント

  • 真言密教の神髄となるものが「両部曼荼羅」。
  • 「胎蔵界曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」の2つで構成されている。

曼荼羅模様の意味

色と配置には意味がある

あざやかな色彩で描かれている曼荼羅ですが、特に重要な意味がある「五仏・五智・五色」について見ていきたいと思います。

五色五仏(胎蔵界曼荼羅)五仏(金剛界曼荼羅)五色五智
大日如来大日如来法界大性智(ほっかいだいしょうち)無垢でいれば、人間は迷いを離れた自然さながらの清浄な心を得ることができる。
宝幢如来(ほうどうにょらい)阿閦如来(あしゅくにょらい)大円鏡智(だいえんきょうち)潜在意識をなくせば、一切のものを明らかに見ることができる。
開敷華王如来(かいふけおうにょらい)宝生如来(ほうしょうにょらい)平等性智(びょうどうしょうち)差別をつくり出す自我意識をなくせば、一切のものの平等性を知ることができる。
無量寿如来(むりょうじゅにょらい)無量寿如来妙観察智(みょうかんざっち)自分の意識を浄化させれば、一切のものを見極めることができる。
天鼓雷音如来(てんくらいおんにょらい)不空成就如来(ふくうじょうじゅにょらい)成所作智(じょうそさち)眼・耳・鼻・舌・身を清浄にすれば、さまざまなことを成し遂げることができる。
五色胎蔵界曼荼羅金剛界曼荼羅
本源の意味。信の色。潔白心。悟りの心。
菩提心(悟りを得ようと修行する気持ち)を発して煩悩を除く意味。精進の色。慈悲の心。煩悩を降伏する。
悟りにより万徳が広がっていく状態の意味。念の色。悟りが開花する。増益。慈悲の心。
悟りの内容を慈悲の心で人々に施す意味。智慧を象徴する。利他行の徳。
現実社会で実践行動する意味。煩悩を消す。

ポイント

  • 多少の違いはあるものの、教理上の意味があることは共通している。
  • どちらも「五仏・五智」が中心となってひとつの世界を構成している。

曼荼羅模様の画像一覧

ここでは、「五仏・五智・五色」を踏まえ、整然と描かれている組織的な面について見ていきたいと思います。

「胎蔵界曼荼羅」

胎蔵界曼荼羅の配置図

胎蔵界曼荼羅」は12の院で構成されています。大日如来を中心に、その慈悲が外に向かって流れていく様子を表しています。

12の院の中で核となるのが「中台八葉院(ちゅうだいはちよういん)」です。ここには、先ほどの五仏のほかに四菩薩も描かれています。

  1. 普賢(ふげん)菩薩・・・大日如来の脇侍。仏の智慧を代表している。
  2. 文殊(もんじゅ)菩薩・・・大日如来の脇侍。仏の実践と誓願を象徴。すべての徳を備えている。
  3. 観音(かんのん)菩薩・・・無量寿如来の脇侍。仏の慈悲を表している。自在に人々を救済する。
  4. 弥勒(みろく)菩薩・・・大日如来の後継者。いかにして衆生を救おうかと思案している。

如来とは修行を経て仏になった姿で、菩薩は仏になる以前の姿を表しています。両方の姿を合わせて描くことで、万物の因果を示しています。

「金剛界曼荼羅」

金剛界曼荼羅の配置図

金剛界曼荼羅」は9つのブロック「九会(くえ)」から構成されています。即身成仏についての実践法が表されています。「降三世三昧耶会(ごうざんぜさんまやえ)」から反時計回りに流れ、中心の「成身会(じょうじんえ)」に向かっていきます。

金剛界曼荼羅で核となるのは「成身会」です。こちらには先ほどの五仏とそれぞれに脇侍している四菩薩が描かれています。大日如来の教えが広がっていく様子を表しています。仏たちの救済は未来永劫に繰り返され、壮大な宇宙の概念が集約されているのです。

ポイント

  • 多くの如来や菩薩が描かれているが、それぞれに意味がある。
  • 無駄なものなど一切なく、大日如来の慈悲の深さとスケールの大きさを感じさせる。

曼荼羅についてまとめ

曼荼羅には仏教の教えが組織化・体系化されて描かれています。

仏・菩薩・明王・天などの多種多様な尊格が異なる主張をしていても、一糸乱れず調和しているさまからは、なんとも清らかな空気を感じることができます。

人間世界では、人の集まりが争いのもとになることもしばしばあります。なんだか心が疲れてしまった、気持ちを整理したいと思うときは、ぜひ曼荼羅図を思い浮かべてみてください。大日如来の描く宇宙を感じることができれば、今思い悩んでいることがとても小さいものに思えるでしょう。自分を取り戻すアイテムの一つとして曼荼羅を取り入れてみてはいかがでしょうか。

天照大御神

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