バーナム効果とは?
バーナム効果とは
バーナム効果とは、誰にでも当てはまる事であるのに、自分にだけ当てはまる事だと錯覚する効果を言います。いわゆる勘違いですが、バーナム効果を上手く利用すると、相手の信用効果が高まり、自分が良き理解者であると錯覚させることが出来ます。そして、バーナム効果が発揮されると、その人が言ったことは全て正しいと思いこませる事が出来るので、ビジネス界でも多用されるテクニックの一つです。
特にこのバーナム効果を上手く利用しているのは、占い師やセールスマンなどです。相手を信じ込ませる事が出来れば、お金を払う側も安心する事が出来「この人なら!」とお金を払ってくれるのですね。
ポイント
- 自分にだけ当てはまると錯覚させるのがバーナム効果です。
- 占い師やセールスマンが利用する事が多いです。
バーナム効果について書かれた論文
バーナム効果について書かれた論文
心理学者のバートラム・フォア氏が1949年に発表した「フォアラー効果(のちにバートナム効果)」についての論文を書く際に、以下のような文章を被験者に見せて実験を行っていました。
上記の内容を被験者に見せました。実験に参加した学生達は、事前に「自分の心理を分析した結果です」と言われていたことで、ほとんどの生徒が「自分に当てはまっている」と錯覚しました。
ポイント
- フォア氏の実験により他の人にも当てはまることが、自分にだけ当てはまると思いこんでしまう実験結果が出たのです。
バーナム効果の使い方と例文
バーナム効果の使い方と例文
バーナム効果は、占い師やセールスマンが多用しますが、それは効果があるからです。
以下に仕事や恋愛での一例をご紹介します。
仕事やビジネスでの例文
仕事やビジネスでの例文
バーナム効果を使えば、仕事で営業マンも成果を上げる事が出来ます。
以下に例を挙げます。
セールスマンの事例
- セールスマン「あなたの会社はセキュリティに不安がありませんか?」
- 顧客「はい」
- セールスマン「セキュリティがしっかりしてないと、情報が漏れる可能性があり不安ですよね」
- 顧客「はい」
- セールスマン「わが社ではセキュリティのサービスをしていますが、話だけでも聞いてみませんか?」
これで顧客がはいと言えば、バーナム効果も上手く作用します。ポイントは相手に「はい」としか言えない質問をぶつけることなのです。
ポイント
- ビジネスでバーナム効果を利用するときは相手に対して「はい」としか言えない質問をするのがポイントとなります。
- セールスマンもバーナム効果を多用することが多いのです。
恋愛や占いでの例文
恋愛や占いでの例文
占いでもバーナム効果は効果的に使われています。
以下に例を挙げます。
占い師の事例
- 占い師「あなたは人一倍負けず嫌いですが、本当は人の心の繋がりを大切にしています。」
- 占い師「普段はのんびりしていますが、いざとなったら行動力を発揮して、物事に取り組める人です。」
- 占い師「積極的な部分と消極的な部分がありますので、臨機応変に対応できる人です。」
もしこのやり取りで自分に当てはまっていると思った人には、バーナム効果が効いています。
また恋愛においても、バーナム効果は効果的です。
こちらも例を挙げます。
恋人との事例
- 恋人「あなたは努力家だよね?」
- 恋人「あなたは純粋だね。」
- 恋人「今日は疲れているみたいだね。良ければ話を聞くよ?」
上から二つ目までの言葉は、良い言葉を使う事で、相手に「そうなりたい」という気持ちを働かせることが出来ます。そしてそれがあたかも自分に当てはまるかのように錯覚し、その言葉を信じてしまうのですね。最後の言葉では、自分だけが理解者であるかのように錯覚させ、相手の心を鷲掴みにする事も出来るのです。
ポイント
- バーナム効果を利用すると恋愛面でも占いでも、相手の事を信じ切ってしまうのです。
- バーナム効果によって思考が操作されていることに気づかないこともあるのです。
バーナム効果についてまとめ
バーナム効果が当てはまった事を知ったら、大抵の方はゾッとします。良い方向に効果が働けば良いですが、バーナム効果が当てはまりやすい人は、悪く言えば騙されやすいと言う事にもなります。
良い面で作用すれば、相手の気持ちを良くする事も出来、悪い面で作用すれば騙されてしまう「もろ刃の剣」がバーナム効果なのですね。
ライターメモ
- バーナム効果についてのメモ
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