ルノルマンカード占いとは?
ルノルマンカードは日本ではまだあまり知られていないカード占いですが、欧米ではタロットカードと同様に人気の高いカード占いです。
近年は解釈に幅のあるタロットより具体性のあるルノルマンカードは的中率が高いと言われ、緩やかに広がりをみせています。
ルノルマンという名前の由来
ルノルマン占いの“ルノルマン”とは18世紀にフランス宮廷で人気を博した占い師の名前です。
しかしマドモアゼル・ルノルマンは実際のルノルマンカードには関わっていません。
当時のマドモアゼル・ルノルマンは、革命期のフランスの皇帝ナポレオンの妻・ジョセフィーヌのおかかえ占い師として抜群の的中率を誇っていたため、その名にあやかったのではないかといわれています。
ルノルマンカードは位置関係が重要
ルノルマンカードは位置関係が重要
ルノルマンカードは1枚引きで占う“ワンオラクル”でも占いますが、他のルノルマンカードとのコンビネーションで占うことで、より自由に幅広い事柄について占うことができます。
その際、大切になってくるのが位置関係です。ルノルマンカードはそれぞれのカードに込められた意味自体はとてもシンプルですが、占う本人を表すルノルマンカードと隣り合わせになったルノルマンカードの持つ意味や、カギとなるルノルマンカードとの位置関係によって、深い意味をもった解釈ができるのです。
ポイント
- ルノルマンカードは日本ではまだあまり知られていないカード占いですが、具体性があるため的中率が高いと言われ、緩やかに広がりをみせています。
- ルノルマン占いの「ルノルマン」とは18世紀にフランス宮廷で人気を博した占い師の名前です。
- ルノルマンカードは本人を表すカードやカギとなるカードとの位置関係、隣接したカードとのコンビネーションによって深い意味をもった解釈ができます。
ルノルマンカードでの占い方
ルノルマン占いは、タロットのようにワンオラクル(1枚引き)で占う方法や、特定のスプレッド(展開法)を用いて占います。ルノルマン占いのさまざまな占い方を、簡単にまとめました。
カードをシャッフルする
ルノルマンカードはタロットカードのようにカードを逆位置で読むことはありませんので、カードをテーブルに広げてかき回すようにシャッフルする必要はありません。
トランプをシャッフルするように混ぜましょう。シャッフルするときに質問の内容を思い浮かべることで、占いの精度が上がります。
1枚で占う(ワンオラクル)

最もシンプルなルノルマンカードの占い方が、ワンオラクルリーディングです。今日の占いなどの短期の質問やシンプルな質問に向きます。
心を落ち着け、質問内容を思い浮かべてシャッフルしたら、ルノルマンカードを場に広げ1枚引き、そのカードの意味が答えとなります。
ルノルマンカードは「犬」や「道」など、日常にあふれたシンプルな絵柄が多いので、そのカードに込められた意味の他、カードから受ける印象や直観も大切です。
また1枚では解釈が不十分な場合、もう1枚ルノルマンカードをひき、補助カードとして使うことができます。
3枚のスプレッドで占う
ルノルマンカードを3枚で占う場合も、ワンオラクルリーディングと同じようにシャッフルし、場に広げて3枚引き横に並べます。真ん中が現在、左側が過去、右側が未来を表すカードとなります。
過去と未来が読み取れますので、ワンオラクルリーディングより複雑な質問に向きます。カードの意味や印象・直観を働かせ、イメージを大切に解釈しましょう。
9枚のスプレッドで占う
ルノルマンカードを9枚のスプレッドで占う場合、ルノルマンカードを縦に3枚・横に3枚の形に並べて占います。
まずワンオラクルリーディングと同じようにシャッフルし、広げたら、1枚目に選んだルノルマンカードをスプレッドの真ん中に置きます。
2枚目は1枚目の左斜め上へ、3枚目は1枚目の上、4枚目は1枚目の右斜め上、5枚目は1枚目の左、6枚目は1枚目の右、7枚目は1枚目の左斜め下、8枚目は1枚目の下、9枚目を1枚目の右斜め下へ並べていきます。
本人カードやキーカードを設定する場合、ルノルマンカードをシャッフルし場に広げたら、本人カードやキーカードが出るまでルノルマンカードを引きます。そして本人カードやキーカードが出たら、それを1枚目としてスプレッドの真ん中に置き、そのカードの前に引いた4枚を1枚目の左斜め上から前述に習って並べ、本人カードやキーカードの後のカードを左側に置き、次のカードを左斜め下から順に3枚並べます。
左の縦列3枚は過去を表し、中央列は現在、右の縦列は未来を意味します。そして上の横列3枚は希望、2段目の横列は状況、一番下の横列は影響を表します。
四隅のカード4枚はメインテーマについて、1枚目に隣接する上下左右のカード4枚は概要を表します。
キーカードや本人カードを設定した場合、近いほうの影響が大きくすぐに変化があることを表します。逆に遠いカードはそのカードのもつ意味に関する事象が、まだ遠いことを意味します。
上下左右とのコンビネーションで占うので、より複雑な事柄について占うことができます。
グランタブロースプレッドで占う
グランタブロースプレッドで占う
ルノルマン占いの醍醐味ともいえるグランタブロースプレッドは、36枚のルノルマンカードすべてを使って、9枚のスプレッドでは占えなかった事柄をより詳細にわたって具体的に占うことができます。
グランタブロースプレッドには2種類の並べ方があります。ひとつはシャッフルし、広げたルノルマンカードを選び、横に9枚・縦に4枚を並べるスプレッドと、もうひとつは横に8枚・縦に4枚並べ、一番下に4枚を並べるスプレッドがあります。
本人カードを中心にキーカードまでの距離や隣接するルノルマンカードの意味、過去から未来へ向けてどのような展開があるかなどを占うことができます。その変容や関係性は、まるで1枚の地図を見ているかのようです。イマジネーション豊かに、幅広く読み解いていきましょう。
ポイント
- ルノルマン占いは、タロットのようにワンオラクルで占う方法や、特定のスプレッドを用いて占います。
- ルノルマンカードはカードを逆位置で読むことはありませんので、トランプをシャッフルするように混ぜます。
- シャッフルするときに質問の内容を思い浮かべることで、占いの精度が上がります。
- ルノルマン占いにはワンオラクル・3枚のスプレッド・9枚のスプレッド・グランタブロースプレッドなどで占います。
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