禅病とは?
禅病とは瞑想や坐禅の修行がきっかけで発症する諸症状のことを指します。
瞑想や坐禅は今や修行といった宗教的な目的に留まらず、心身の安定や健康に効果があることが科学の分野でも認めれており、世界各地で受け入れられています。
しかしこれらを間違った方法で行ってしまうと禅病を発症することがあり、心身に様々な悪影響が出る恐れがあるのです。
本記事では座禅に潜む危険性の一つ・禅病についてその特徴や原因、対策を解説していきます。
野狐禅や狐憑きとも呼ばれていた
禅病は禅仏教の世界では古くからその存在が認められており、かつては野狐禅(やこぜん)や狐憑きと呼ばれるこもありました。
禅病の特徴の一つに統合失調症に似た症状の発症がありますが、その昔統合失調症は狐憑きとも呼ばれており、その影響で禅病も狐憑きと呼ばれるようになりました。
ちなみに統合失調症が狐憑きと呼ばれるようになったのは、それを発症した場合に目が吊り上がったり、動物の真似をしたりすることがあるためとされています。昔の人々にとって人が突然このような行動に出るのは霊の仕業だと考えられたのでしょう。
禅病の主な症状について
禅病の症状には以下のようなものが挙げられます。
・被害妄想など、統合失調症のような症状
・冷えやのぼせ等、自律神経失調症のような症状
・ピリピリするような皮膚の痛み
・感情が抑えられなくなる
またこのほかに幻覚や幻聴が聞こえることもあれば、下痢や便秘といった身体的な不調をきたすこともあります。
禅病にかかるとインスピレーションを受けやすくなって詩が浮かびやすくなることもありますが、やはり一般的にはデメリットの方が大きいと言えます。放置して瞑想や坐禅を続けると更に悪化する恐れがあるため、症状が出たらすぐに中止しましょう。
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