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ホツマツタエとは?神代文字の原文を読み解く!偽書についても解説

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ホツマホタエでは天照は男? 昼子姫とヒヨルコと天照大神。消えた姫と男神(天照大神)の謎

古事記・日本書紀とホツマツタエの記述の大きな違いの一つに、天照大神の性別が違う事があります。

太陽を司る女神として当たり前に信仰されている天照大神ですが、ホツマツタエにおいては男の神様として登場します。

初めて聞く方からすればとても驚かれるかもしれませんが、ホツマツタエでは天照大神は男神です。

では、古事記・日本書紀で語られている天照大神のエピソードはホツマツタエでは一体どうなっているのかというと、日本書紀で天照大神として描かれている部分には昼子姫という神様が収まっています。

昼子姫は古事記には居ません。そしてホツマツタエに出てくる昼子姫と古事記・日本書紀に出てくる蛭子は語感は似ていますが、これもまた別の存在です。

これだけだと何が何やらさっぱり分からないと思いますが、順に整理していくと以下のような話になります。

古事記・日本書紀において伊弉諾(イザナギ)、伊弉冉尊(イザナミ)の二神が生んだのは。

①天照大神

②月読尊

③蛭子

④素戔嗚尊(スサノオノミコト)

こうなっているのですが、ホツマツタエでは。

①昼子姫(和歌姫)

②ヒヨルコ

③天照大神

④月読尊

⑤素戔嗚尊(ソサノオノミコト)

となっています。

“ヒヨルコ”とは「ひ弱なる子」という意味です。古事記・日本書紀で蛭子として登場する子ですが、このホツマツタエでは別の存在として登場する昼子姫とヒヨルコが古事記・日本書紀では混同されて描かれて登場しています。

古事記・日本書紀で三歳になるまで足腰が立たず、不完全な存在として天磐櫲船(アメイワノクスブネ)に乗せて流され(捨てられ)た蛭子ですが、ホツマツタエにおいては

“伊弉諾、伊弉冉尊、筑波の宮にてミトのマグバイし昼子姫を生む。しかしその時、父君の御年四十歳、母君の御年三十一歳で二年後に「天の節」に当たり、その汚穢隈(オエクマ)を受けぬようにと、三歳にも満たないうち、岩楠船に乗せて捨てる。金折翁(カナサキノヲキナ)それを拾い、西殿にてご養育する。”

“二神八尋の殿にて天の御柱を巡り、「天(あ)のアワ歌」を逆に歌い、回り方も逆だったために、月が満たないで流産する。その子をヒヨルコ(ひ弱な子)という。吾(あ)が恥(はぢ)として、淡路(あはぢ)に流す。”

このように全く別の存在であります。

天照大神はこの後に生まれます。

それに関しては以下のように書かれています。

“世嗣を生まんとする伊弉冉尊(イザナミ)は、父豊受大神(トヨケノカミ)に相談される。大神自ら禊され、その結果二神に神の子種が宿り世嗣誕生することを直感される。

そのころ二神は、原見(はらみ)山にて千日の行に入り、まさに千日になろうとしていた。伊弉冉尊は月の汚血(オケ)が終り三日後であった。二神が拝まれていた日の輪の霊魂(チタマ)が突然分け降り、思わず二神はそれを抱き夢心地となる。後に床神酒(トコミキ)によって交わり、天照大神(アマテルカミ)を孕む。

九十六ヶ月目にして、一月一日の朝日とともに誕生する。しかし胞衣(ヱナ)のまま出産したためにその胞衣を檪(イチル、クヌギのこと)の笏(サク)をもって「裂く」。叔母菊桐姫(白山姫)は、生まれたばかりの天照大神の泣き声をを聴きとり、天照大神みずから幼名を「ウヒルキ」と名のられたのを知る”

この時点では天照大神は男の神様「アマテル」です。妻も12人いました。

それが後の古事記・日本書紀において女の神様にされてしまった理由についてはまた複雑な事情があり、当時の政変と漢訳の際に誤解ある翻訳をされてしまったことなど、いくつもの都合が絡み合った理由があるようです。古事記・日本書紀で天照大神として描かれている逸話の多くはホツマツタエでは昼子姫や、別の女の神様の話となっているのです。

ホツマツタエは偽書?

ホツマツタエには、偽書である疑惑が付きまとっています。

しかしその根拠としては、ホツマツタエはヲシデ(文字)で書かれているわけですが、日本には古来から続くような固有の文字などないのだから、オシデで書かれたホツマツタエは偽書であるという考え方のようです。

『古語拾遣』を執筆した斎部広成(いんべ ひろなり)がその中で「上古の世、未だ文字有らざる時(大昔の世には文字は無い)」と語り、後世の学者も倣い続けています。

つまり文化というものはすべて外国から来たものだとしている思想とからすると、ホツマツタエのような日本独自の文字で書かれた文書の存在は齟齬であり、非常に都合が悪いのです。

実際の事は分かりませんがこの事については、世界的にもレベルの高い文明である日本の古代に文字が無かったと考えるのは、逆に不自然では? と考えている人も多いようです。

ホツマツタエについてまとめ

今回ホツマツタエとは何か、古事記・日本書紀との違いは何かを掻い摘んでご説明させて頂きましたが、実際のところ説明しきるには全然文字数が足りないと思います。

ですが、この記事をきっかけに興味を持って読んでみたいと思えば是非原文や翻訳を読んでみて頂けたらと思います。

古事記・日本書紀では曖昧な表現でいわゆる神話的に描かれていた逸話の数々が、ホツマツタエにおいては実に生々しく描かれていたりします。

その事細かな内容に何となく読んでいた日本神話が、今の私達に繋がっている日本の歴史の一部である身近な存在だったと感じるのではないでしょうか?

時々の事情によって手を加えられてきた神話のより深い原点の魅力を識(し)って頂けたら幸いです。

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天照大御神

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