ネズミのスピリチュアルな意味とは?
スピリチュアルの世界では、ネズミは「再生」という意味を持つ生き物です。
ここで言う再生とは死と対になる概念としての再生とは少し違います。ネズミが意味するところの再生は、普通の人がゴミとしか思わないようなものを再び役立て、蘇らせるといった意味です。
私達がイメージする通りネズミは普段汚い場所によく現れます。しかしそれはネズミが汚い存在だというわけではなく、私達から見て汚いものにスポットライトを当て、それらを再び表舞台に蘇らせるという意味があるのです。
ネズミは見た目に惑わされず、ものの本質を見抜くのが得意なので、汚いものにも公平に向き合い、そこに秘められた真の価値を見出すことが出来ます。
ネズミは外国では意外な意味を持つ動物
それでは、世界でネズミがどのようなイメージを持たれているのか見ていきましょう。
中国
中国においてネズミは富や繁栄の象徴とされています。
その昔中国に仏教が伝わった時、仏教の神様である毘沙門天が鼠を遣いとしていると考えられていました。
毘沙門天と言えば商売繁盛や金運上昇などの御利益がある神ですので、その毘沙門天の使いであるネズミもまた富を運んでくる縁起の良い動物とされています。
ちなみにネズミ以外で中国で富の象徴とされている動物としてはコウモリが有名です。
インド
インドではネズミは神聖な存在とされており、実際に何千匹ものネズミが自由に生活しているお寺がある程です。神聖な存在とまで言われるようになったルーツはインド発祥の仏教とヒンドゥー教が関係しています。
ヒンドゥー教の神・クベーラは宝石を吐き出すことが出来るマングースを眷属としていました。そのクベーラが仏教に取り込まれる形で毘沙門天が誕生し、後に仏教が中国に伝わると、毘沙門天の眷属はマングースではなくネズミと捉えられるようになったのです。
その影響からインドでもネズミが毘沙門天に仕える神聖な動物として慕われるようになりました。
アメリカ
アメリカ先住民にとってネズミは、偉業を成し遂げる象徴と考えられており、物事を成功に導く力があると信じられています。
先住民の間で伝わっている伝承によれば、ネズミは古くから集中力や注意力を養うことを人間に教えてくれる存在と捉えられてきました。ネズミは人々の前に現れることで、もしネズミに気を取られているようなら目の前のことにちゃんと集中できていない証拠だと忠告します。
些細なことに惑わされることなく本当にやるべきことに集中することこそ、何かを成し遂げるための鍵だということをネズミたちは教えてくれるのです。
ネズミを見た・ネズミが出たときのスピリチュアルメッセージ
ネズミを見ることはスピリチュアル的には「重要なものを見逃さないよう注意せよ」という忠告になります。
私達は見た目や表面的なことでそのものを判断しがちです。大抵は汚いものがあるとつい中身も知ろうとせずに遠ざけてしまうでしょう。しかしネズミは私達とは反対で、見た目で物事を判断しません。彼らは物事の本質、本当の価値を見極めるのが得意なのです。
ネズミを見るということは、その人が本質を見抜けないばかりに本当に重要なものを取り逃がしてしまう前触れと考えられます。その時は自分が何に対して先入観を持っているか一度客観的になって見直しましょう。表面的なことで判断せずにフラットな気持ちで受け止める姿勢を持つと、今まで気付かなかった重要なことが見えてくるかもしれません。
白いネズミが持つスピリチュアルな意味・メッセージ
白いネズミはネズミの中でも最も純粋な存在であり、白いネズミにしかできない特別な役割があると考えられています。そんな白いネズミのスピリチュアルな意味は「希望」です。
先述の通りネズミは人間が無価値と判断するかどうかに関係なく、本当の価値を見出す能力に秀でています。しかし多くのネズミがそれを見つけるためにあちこちを探し回るのに対し、白いネズミは探し当てるまでもなく直感的にその在り処を知っているのです。
そのため白いネズミが出てきたときは、希望を持って今生きる道を信じよというメッセージを伝えていると受け取りましょう。
周りに認められずに悩むこともあれば、自分は価値が無い人間だと感じることもあるかもしれません。そんな時に白いネズミは自分が価値のある人間だということを思い出させ、希望をもたらしてくれるのです。
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