ツバメのスピリチュアルな意味とは?
春になると姿を見せる小さくて愛らしいツバメ。
「ツバメが軒先に巣を作ると縁起がいい」
と言いますが、これは本当なのでしょうか。
この記事ではそんなツバメのスピリチュアルな意味や吉兆について解説します。
日本人と馴染みの深い鳥 ツバメ
ツバメは水稲文化であった日本人にはなじみの深い鳥で田んぼの害虫を食べてくれることから益鳥としてとても大事にされていました。
ツバメをむやみに害すると現代でも懲役1年以下の罰を受けます。(鳥獣保護法違反)
ツバメにまつわる縁起や迷信、言い伝え
さて、そんなツバメですが、ツバメに関する縁起や言い伝えは「ツバメが軒先に巣を作ると縁起がいい」以外にも、いろいろあります。
- ツバメが低く飛ぶと雨になり、ツバメが高く飛ぶと晴れる
- ツバメを殺すと火事になる
- ツバメが巣を作った店は繁盛する …etc
以前記事で取り上げた、「夜に爪を切ると親の死に目に会えない」は
< 夜爪 → 世詰→ 早死にして親の死に目に会えない >
という連想する言葉から生み出された縁起でしたが、今回ご紹介するツバメの縁起はより科学的な裏付けがあり納得できるものばかりです。
それでは順番に解説していきましょう。
ツバメが低く飛ぶと雨になり、ツバメが高く飛ぶと晴れる
これは湿度が関係しています。雨になる前は湿度が上がり、ツバメの餌となる羽虫の羽が重くなり、低く飛びます。
餌である虫につられて、ツバメも低く飛ぶようです。
逆に天気のよい条件では、ツバメは空高く飛ぶということです。
昔の人は田園を飛ぶツバメの高度によって天気を占っていたのでしょう。
ツバメを殺すと火事になる
ツバメを殺してしまうとはいかにも縁起の悪そうな感じがします。
これはツバメが風水的によい場所に巣を作りたがるという性質と関係があります。
風水的に良い場所にしかツバメは巣を作らない
おそらく日照条件などと関係があるのでしょうが、ツバメはなぜか風水の「鬼門」という悪い方位には巣を作りません。
また、風通しが良く衛生的な場所に巣を作りたがります。
そういう良い方位や場所には災いが起きにくいと昔の人は考えていたため、その吉方を教えてくれるツバメを殺す凶事が、不吉と考えたため、ツバメを殺すと火事がおこると言われたのかもしれません。
また、一説にはツバメの喉が赤いことが、火と結びつき、ツバメを殺すと火事になると考えられた理由であると言われています。
ツバメが巣を作るお店は繁盛するのは本当?
ツバメは人の出入りの多いところ(=繁盛しているところ)に巣を作りたがります。
それは、ツバメの天敵である蛇や大きな鳥などの動物が人の多いところには近づかないからです。
ツバメ自身は体が小さく外的から身を守る力が弱いため、人間の行き来が多い場所を自分に巣を作り、人間をまるで用心棒のようにしようと考えていたのですね。
上述したツバメが風水的に良い場所に巣を作るということも合わさって、
「ツバメが巣を作るところは人通りが多く繁盛しているところ、なおかつ、風水的に良いところで衛生的で方角的に吉である場所 」
であることが、 ツバメが軒先に巣を作るのは縁起が良い と言われ出した所以であるようです。
補足
ツバメには田の神、豊作の神が乗っているといわれるほど、農家の方に大切にされていた鳥です。
それはツバメが田んぼの害虫を餌にする益鳥だったからという理由もあるのでしょうが、ツバメの糞には除草効果があると江戸時代からいわれており、そのことから農業に発展に貢献したという側面もあるのではないかと考えています。
海外の海藻を餌とするツバメの巣は透明なゼリー状の物質でできており、美容に良い高級食材とされています。
このゼリー物質はツバメの唾液であり、ツバメの唾液には様々な美容物質が入っているということです。
糞が除草剤になったり唾液に美容成分があったりとなじみ深いツバメは実はとても不思議な生き物です。
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