大山津見神(オオヤマツミ)とは? 山の神の神話やご利益、祀っている神社を解説

  • 3月 1, 2021
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  • 神様

大山津見神(オオヤマツミ)は、山岳信仰の八柱を束ねる山の神とされる一柱です。その一方で海の神ともされていて、水軍の守護神として信仰を集め、武神として全国に数多くある三嶋神社の主祭神とされている神様です。

山の神様・オオヤマツミの神話やご利益を、この記事を読み知っていただければ幸いです。

オオヤマツミは、神話の主人公としては登場しませんが、多くの国津神の父、祖先として存在感を示す存在です。その力の強さは、山、海にまで及ぶ万能で強い父性を感じさせる神様だといえるでしょう。また、記事の最後ではオオヤマツミからのスピリチュアルメッセージをお伝えします。

大山津見神(オオヤマツミ)とは?

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オオヤマツミは、古事記によると神産みの伊邪那岐大神伊邪那美神の間に生まれたとされています。

日本書紀では、伊邪那美神が出産する際に大やけどを負い死んでしまったあとに、嘆き怒った伊邪那岐大神が生まれた火之迦具土神(ヒノカグツチノカミ)を切った際に産まれたのが、オオヤマツミとされています。

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 オオヤマツミを祭神とする三嶋神社が数多くあることから、信仰を集めているのがわかる神様ですが、みずからを中心とした神話の数は多くありません。

ただし、天孫降臨神話の邇邇芸命に嫁いだ木花佐久夜毘売(コノハナノサクヤビメ)と突き返された岩長比売(イワナガヒメ)の神話の中では、父として存在感を発揮しています。

木花佐久夜毘売は、邇邇芸命との間に子を成し子孫には神武天皇があり、これが現在の皇室の先祖です。

また、邇邇芸命から突き返された岩長比売は、八島士奴美神(ヤシマジヌム)に嫁ぎ、その子孫からは大国主命(オオクニヌシノミコト)が出ています。

ほかにも、大歳神(オオトシガミ)や稲荷神社の祭神宇迦之御魂神(ウカノミタマ)など、大山津見神の血筋は多くの地神に引き継がれているのです。

これらをみても、日本国の成り立ちに間接的にかかわりの深い神だということがわかりますね。

オオヤマツミの名前の由来

オオヤマツミの名前は、「ミ」は神霊を表し、「ツ」が助詞「の」とみることから、大いなる山の神という意味になります。またオオヤマツミの「ミ」は巳=蛇を表し、オロチのような蛇神であるという説もあります。

オオヤマツミの別称

 オオヤマツミとは古事記での名称で、いくつか別称があります。

  • 大山祇神
  • 大山積神
  • 大山罪神

と日本書紀では記されています。

また海の神として、和多志大神(ワタシオオカミ)、酒造の神を意味する酒解神(サケトケノカミ)という別称で登場することもあります。

オオヤマツミの物語

オオヤマツミが、神話の中で父として登場することが多い神様です。しかし、古事記の重要な神と関わりの深い存在でもあるので、オオヤマツミを知っていることで、日本神話に対する理解が深まります。

そんな中でも、オオヤマツミが父として登場する神話の中で有名な、天孫降臨の邇邇芸命と木花佐久夜毘売の物語の続きを紹介します。

オオヤマツミの物語といえば、ニニギノミコトに娘を二人差し出すものの、姉のイワナガヒメが醜いという理由で送り返されるという逸話が印象深いでしょう。
永遠の命を司るイワナガヒメを拒絶することで、ニニギノミコトの子孫は永遠の命を失います。
詳細はこちら

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オオヤマツミが酒造の神となった逸話

 山の神の総祭神、海上の守護神として名高いオオヤマツミですが、酒造の神としても信仰を集めています。

その酒造の神となるきっかけとなったのが、天孫降臨の邇邇芸命と木花佐久夜毘売の出産にあるのです。

邇邇芸命と結ばれた木花佐久夜毘売はすぐに懐妊をします。

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ただあまりに早く子ができたため、木花佐久夜毘売は邇邇芸命に不定を疑われてしまうのです。

そんなことはないという言葉だけでなく、木花佐久夜毘売は産屋に火をかけて出産をし、そのときに産まれたのが火遠理命(ほおり)で、神武天皇の祖父に当たる神になります。

この火遠理命が無事に生まれたことを祝うために、オオヤマツミがすべての神に捧げるために造ったのが天甜酒(アメノタムザケ)です。

現代でも、おめでたい席にお酒を出しますよね。

その元祖となるのがこの話で、天甜酒は初めて造られたお酒とされていることから、オオヤマツミは酒造の祖神ともされているのです。

オオヤマツミのご利益

オオヤマツミの神格は、山の神、海の神、酒造の神ですが、多くの地神に血を受け継がせていることから、ご利益はたくさんあります。

  • 山林守護
  • 漁業守護
  • 鉱山業守護
  • 航海守護
  • 商工業の発展
  • 商売繁盛
  • 合格祈願
  • 家内安全
  • 安産
  • 厄除け
  • 金運招福

オオヤマツミは、自然の恵みの総元締めのような山の神、海の神ですから、多くの幸を運んでくる神様としてご利益は豊富です。

また、武家から武神、軍神として信仰を集めたことから、勝負事や試験などのご利益もあるとされています。

オオヤマツミを祀る神社

オオヤマツミを祀る神社は、八幡宮や稲荷神社にはかなわないものの、正式に認められているだけでも4000社以上あります。

ここでは、その中でも代表的な三社を紹介していくことにしましょう。

大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)

 愛媛県にある伊予国一の宮の大山祇神社は、瀬戸内海国立公園の中心に位置する神社です。

山の神としてだけでなく、大海原の神、渡航の神、また日本国建国の大神として大山津見神が祀られています。

境内本殿正面にある樹齢2600年と伝わる「小千命(おちのみこと)」と呼ばれるご神木は、オオヤマツミの子孫が神武東征の前に植えたと伝わる雄大な姿を見せています。

所在地 愛媛県今治市大三島町宮浦3327
電話番号 0897-82-0032

三嶋大社

https://twitter.com/sheep3709/status/1362950318388994048

オオヤマツミと積羽八重事代主神(ツミハヤエコトシノヌシノカミ)の2柱を三嶋大明神と称して祀っているのが三嶋神社です。

東海一の神格を誇り、創建年度は不明ですが伊豆国一の宮として、源頼朝が源氏再興を祈願したと伝わっています。

その後源氏再興が鳴ったことから、武家の崇敬を集めただけでなく、交通の要所であったため全国に三嶋大明神の名を広めたそうです。

毎年8月中旬に行われる三嶋大社の例祭の最終日に行われる流鏑馬(やぶさめ)は、夏祭りも重なり賑わいを見せます。

所在地 静岡県三島市大宮町2-1-5
電話番号055-975-0172

梅宮大社

オオヤマツミを酒解神として主祭神にしているのが、京都市右京区にある梅宮大社です。日本の4つの姓源平藤橘のうちのひとつ、橘氏の氏神とされている神社とされています。

嵯峨天皇の皇后の橘嘉智子(たちばなのかちこ)が、梅宮宮に祈願したことから後の仁明天皇(にんみょうてんのう)を授かったことから、子授け、安産の神として信仰されています。

美しい日本庭園が評判で、四季折々の表情をみせてくれる景勝地として名高い神社です。

所在地 京都市右京区梅津フケノ川町30
電話番号075-861-2730

オオヤマツミからのスピリチュアルメッセージ

 オオヤマツミの神話やご利益について解説してきましたが、いかがでしたか?

日本国建国の神として信仰を集めているオオヤマツミは、神話の中で祖父や父として登場することが多い神様です。

そこで見せる表情は、醜さで追い返された娘を不憫に思い怒りを見せる一方、出産を喜び酒を造るなど、現代の父親像を重なる部分が多く見られます。

山の神、海の神といった恵みを与える柱であるとともに、父性愛とは何かを伝えてくる神様だといえるでしょう。

最後にオオヤマツミからのスピリチュアルメッセージをお伝えします。

嫌なことを乗り越えると、良い気分になります
怖くて、目を背けていたことに向気合うコツは
乗り越えてすっきりした自分を想像すること
「嫌」だったことを乗り超えると「自信」になります

最後まで読んでいただきありがとうございます!

感謝

       
       
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