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建御雷神(タケミカヅチ)とは?鹿島大明神として信仰される神の物語やご利益、神社を解説

目次

タケミカヅチの物語

出雲の国譲りや布都御霊とのつながりから軍神として信仰されているタケミカヅチの物語は、名前の由来にみられる通り勇ましい姿が伝わってきます。

その中から、出雲の国譲りと神武東征での夢物語を合わせて紹介していくことにしましょう。

出雲の国譲りの最後の切り札として降臨

天照大御神は栄えている出雲の国を自分が治めたいと思い、国を譲るように使者を送りますがなかなか良い返答が得られません。

そこで、力自慢のタケミカヅチが選ばれ派遣されるのです。タケミカヅチは天鳥船(あめのとりふね)に乗り出雲の国に降臨します。

そして、十拳剣を波の上へ逆さに突き立てたうえに、切っ先に胡坐をかいてオオクニヌシノカミ(大国主神)に出雲の国を譲るよう迫ります。

迫力に押されたオオクニヌシノカミは、みずからが判断することを避け、息子二人に決断をゆだねます。事を荒立てるのを避け流れに任せるコトシロヌシノカミ(事代主神)は、タケミカヅチの申し出をすぐに受けますが、弟で勇猛なタケミナカタ(建御名方神)は、千引の石という巨大な岩を差し上げながらタケミカヅチと向かい合うのです。

しかし、タケミカヅチはそのことに怯まないだけでなく、手を剣と氷の鋭いつららに変化をさせ、タケミナカタを退けます。相撲の起源となったこの戦いに勝利したタケミカヅチは、なおもタケミナカタを追い詰め、父と兄同様国譲りを受け入れさせます。

ここで出雲の国譲りは成功するのです。

その代償として、オオクニヌシノカミが与えられた住居とされるのが、現在の出雲大社だと伝わっています。

神武東征では夢の中でお告げを授ける

まだ、カムヤマトイワレビコ(神倭伊波礼毘古命)と名乗っていた後の神武天皇は、次々に国を平定し東へ進軍します。

しかし、熊野で荒ぶる神のために進めず、軍の士気も落ちピンチを迎えるのです。

この危機をみたアマテラス(天照大御神)とタカムスビ(高木神)は、かつて葦原中津国を平定したタケミカヅチを助っ人として向かうよう頼みますが、

「剣さえあれば、私がいくこともないでしょう」

と答え、タカクラジ(高倉下)の倉に穴をあけて剣を落とし、夢枕に立ち「これをカムヤマトイワレビコのもとへ」と伝えます。タカクラジは夢のお告げの通りに、霊剣布都御霊を危機に瀕しているカムヤマトイワレビコのもとへ持ち込むのです。

するとカムヤマトイワレビコだけでなく兵の士気が上がり、戦うまでもなく熊野の荒ぶる神を退けます。この威力により、布都御霊は霊剣というだけでなく神剣として祀られることになるのです。

タケミカヅチのご利益

タケミカヅチの神格は、軍神、雷神、剣の神です。

また、地震を引き起こすとされたナマズが描かれた「鯰絵(なまずえ)」で、タケミカヅチが霊石の要石(かなめいし)で抑え込む構図が用いられたことから、地震の神ともされています。

ご利益としては、

  • 勝利祈願
  • 旅行安全
  • 武芸上達
  • 事業成功

また、タケミカヅチとその子アメノコヤネノミコト(天児屋命・春日権現)を祖神とする中臣氏から出た藤原氏が隆盛を誇った時代があったことから、出世のご利益もあるといわれています。

タケミカヅチを祀る神社

鹿島大明神という別称をもつタケミカヅチは全国の鹿島神宮の主祭神です。

ただそのほかにもあるので、代表的な神社を3つ挙げて紹介しましょう。

鹿島神宮

日本建国・武道の神としてタケミカヅチを主祭神としているのが、茨城にある鹿島神宮です。

神武天皇元年創建と伝わる、全国の鹿島神宮の総本社となっています。

国宝に指定されている長さ2.7メートルの長刀2代目の布都御霊(韴霊剣・ふつのみたまのつるぎ)が、納められているのが鹿島神宮です。

この神剣の威力は未だ衰えを知らず、皇居から東京スカイツリーに線を引き、そのまま伸ばしていくとこの鹿島神宮に到達します。

首都東京を今も守り続けているのが、タケミカヅチであり布都御霊なのです。

所在地茨城県鹿嶋市宮中2306-1
電話番号0299-82-1209

春日大社

全国に約1000社あるといわれる春日大社の総本社が、奈良市にある春日大社です。

平城京が置かれた際に守護と繁栄を祈願するために創建された、中臣氏と藤原氏の氏神を祀る神社です。

この地に白鹿にのったタケミカヅチが来たことから、鹿が神の使いとされ大切にされています。

主祭神は、タケミカヅチが第一殿、十束剣の血からとともに生まれたフツノヌシノミコトが第二殿に祀られています。

20年に一度、式年造替(しきねんぞうたい)が行われ、つねに美しい姿が守られている神社です。

所在地奈良県奈良市春日野町160
電話番号0742-22-7788

吉田神宮

京都市左京区にある吉田神社は第一殿に健御賀豆知命(タケミカヅチノミコト)、第二殿に伊波比主命(イハイヌシノミコト・フツノヌシノミコト)が祀られ、厄徐・開運のご利益が得られるといわれています。

第三殿は、天之子八根命(アメノコヤネノミコト・タケミカヅチの子の天児屋命)が祀られ学問の神として信仰され、第四殿の比売神(ヒメガミ・女神の総称だがここでは天児屋命の妻)は女性にとっての得を授ける女神です。

また、第三殿と第四殿は夫婦神であるため、良縁や夫婦円満の御神徳を授けていただけます。

タケミカヅチが祀られているのはもちろんですが、ご利益の多い神社であるため、少し欲張りな方におすすめの神社です。

所在地京都市左京区吉田神楽岡町30
電話番号075-771-3788

タケミカヅチからのスピリチュアルメッセージ

神産みや出雲の国譲り、神武東征と神話の中でも有名な物語の中に重要な役割で登場するタケミカヅチを解説してきましたがいかがでしたか?

タケミカヅチは剣から飛び散った血から生まれ、霊剣布都御霊を自在に操った武神、軍神として信仰を集めている神様です。

その信仰通りに、神話からは勇ましさや強さが伝わってきます。

しかし、力で圧倒はしているものの、けっして余計な血を流したり命を奪ったりしていないのがわかるでしょう。

ヒノカグツチの死と引き換えに産まれたタケミカヅチは、だからこそ命の大切さや争いの愚かさを伝えている存在だともいえそうです。

本当の強さとは?…タケミカヅチの物語から、それを正しく受け取っていただければうれしく思います。

最後までお読みくださりありがとうございました。

感謝。

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天照大御神

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