祝詞7. 略拝詞とは?
略拝詞(りゃくはいし)とは、何かの祝詞を略したものではなく、「祓へ給へ清め給へ(はらえたまえきよめたまへ)、神ながら守り給へ幸へ給へ(かんながらまもりたまへさきわへたまへ)」といった、短い祝詞です。
神社へ参拝した際に、大祓詞や龍神祝詞など長い祝詞は、他の参拝客との兼ね合いもあり、最後まで奏上できる機会が滅多にありません。しかし、この略拝詞であればしっかりと奏上出来るため、神社へ参拝した際に奏上するのがおすすめです。
祝詞を唱える際の作法・ポイント
祝詞には、唱える際の作法があります。ここからは、その作法とポイントについてご紹介していきましょう。自宅や神社で祝詞を唱える際の参考にしてみて下さいね。
二拝
通常の参拝方法だと、二拝二拍手一拝で終了するのが一般的です。祝詞を唱える前にも通常の参拝方法と同じく、まず本殿や拝殿に向かって二拝しましょう。
祝詞奏上
二拝をした次に、祝詞を奏上します。ここで奏上する際の祝詞は、他の参拝客の迷惑にならないようにしたものを奏上するのがポイントです。神社が混雑している場合は短めの祝詞にし、誰もいない様であれば、大祓詞などしっかりとした祝詞を奏上すると、願望が実現しやすくなるでしょう。
二拝二拍手一拝
最後に二拝に拍手一拝をして終了です。これまでの流れをまとめると、祝詞を奏上する際の作法は、二拝→祝詞→二拝二拍手一拝です。大祓祝詞の場合は、二拝→祓詞→二拝二拍手一拝→二拝→大祓詞→二拝二拍手一拝となります。
神社や神道の流派によって作法は変わるので、中には二拝二拍手→祝詞奏上→二拍手二拝といった場所もあります。自分が訪れた神社での正しい祝詞奏上の作法がわからない場合は、神職さんに訪ねてみるのがよいでしょう。
まとめ
祝詞は神様に気持ちを伝える際の、正しい詞です。主に願望成就の目的で奏上されることが多く、七五三や厄払いなど、私たちの生活の身近に存在するものでもあります。古来から祝詞は、不思議なパワーが込められているともいわれているので、神社を訪れる際には是非、正しい作法で祝詞を奏上するようにしてみてください。あなたの願望が近い未来叶うかもしれません。


コメント