440hzとの違い
440hzと432hzとの違いについてですが、440hzも432hzもA(ラ)の音です。
ラの音を高めの440hzにチューニングした音階(A=440hz)と、ラの音を低めの432hzにチューニングした音階(A=432hz)を聞き比べると、A=440hzでは明るく華やかな透明感のある音で、元気が出ると感じ、A=432hzではやわらかく深みのあるあたたかい音と感じ、癒されると感じるようです。
下記の動画で聞き比べてみてくださいね。
432hzにまつわるアーティスト、作曲家、音楽
432hzにまつわるアーティスト、作曲家、音楽について検証していきます。
モーツァルトの楽曲は全て432hz?
モーツァルトは18世紀のオーストリアの音楽家、アーティストです。
モーツァルトの愛したモーツァルト・ピッチはA=422hzといわれています。
1780年にシュタイン社がモーツァルトのピアノのピッチを422hzに調律したことが記録に残っているそうです。
残念ながら、モーツァルトの楽曲は全て432hzではないようです。
ヴェルディの楽曲も全て432hz?
ヴェルディは19世紀のイタリアのオペラ作曲家、アーティストです。
彼はA=432hzを最も自然に感じられる標準ピッチとして愛し、ラの音を432hzとする音階は「ヴェルディのA」ともいわれています。
彼の作曲した曲をA=440hzに変更することは作品の素地を壊すとしてイタリア政府に訴えかけ、イタリアでは1884年にA=432hzと制定されました。
ヴェルディの楽曲は全て432hzといえます。
ピタゴラス音律は432hz
ピタゴラスは紀元前6世紀頃のギリシャの有名な数学・哲学者、アーティストです。
直角三角形の3辺の比3:4:5になるという「ピタゴラスの三平方の定理」はご存知の方も多いと思います。
そのピタゴラスが音楽でも、振動数(hz)の比が2:3の音同士はハーモニーが美しいという法則を発見していたのです。それが「ピタゴラス音律」です。
しかし、比率に基づくピタゴラス音律は決まったhzとは関係がなく、しかもhzは1930年代に考案されたものなので、ピタゴラスはhzを知らなかったと考えられます。
残念ながらピタゴラス音律は432hzではないようです。
古代の楽器は全て432hz?
古代の楽器の中で一番古い歴史を持つと考えられるのは、打楽器です。
原始時代から手や体の一部をを打ったり、木の枝や動物の骨でものを叩いて音を作り出しました。
縄文時代の地層から石笛、土笛、土鈴などが出土しています。
弥生時代になるとシャーマニズム信仰による儀式に伴い笛、鈴、琴、太鼓など出土する楽器は増えました。
これらの楽器はおろか、ピタゴラスモノコード(一弦琴)やチベットのシンギングボウルなどの古い楽器においても、1930年代に考案されたhzで意図的にA=432hzに調律されたとは考えにくいです。
残念ながら古代の楽器は全て432hzではないようです。
エンヤの楽曲は432hz?
エンヤの楽曲はヒーリング効果が高いといわれており、陣痛中の部屋でかけられるなど、リラックスタイムによく用いられます。
エンヤは自身の楽曲にA=432hzを使っている、アーティストであるという情報をよく目にしますが、エンヤ自身の発言などが見つからず確証がありません。
エンヤの楽曲を、チューナーのスマホアプリで測定してみましたが、440hzでした。
残念ながらエンヤの楽曲は432hzではないようですが、動画サイトなどではA=432hzに調律した楽曲が、アーティストによるヒーリング用としてアップされているようです。
ぜひ聞き比べてみてください。
432hzの効果は嘘?
432hzの効果は嘘なのでしょうか。
宇宙の周波数の究極の癒しと開運効果は思い込みによるものなのか解説します。
プラシーボ効果の可能性も
432hzの効果はプラシーボ効果?嘘なのでしょうか。
例えば偽薬にも効果が感じられるように、432hzの音楽に癒しを感じることができたなら、効果が得られたと言えるでしょう。
440hzと聞き比べると432hzの音楽には、深みのあるやわらかいあたたかさを感じる人が多いです。
この音の効果がリラックスを促し、癒されると感じられたのなら、宇宙の周波数の癒しを受け取ったとも言えるのかもしれません。
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