バイノーラルビートとは、右耳と左耳に異なる周波数の音を流し、脳の状態を切り替える事により、気分を変える技法です。
今回は瞑想にも効果があるというバイノーラルビートを詳しく解説します。
バイノーラルビートとは?左右で周波数が異なる音声
バイノーラルビートとは、日本語で「両耳性うなり」と訳します。右耳と左耳で少し違う周波数を聴く事により、脳波を切り替える技法です。
脳には一定の周波数の音を聞くと、その音の周波数に同調する性質を持っています。例えば睡眠は生活リズムにより睡眠をする準備をすると、勝手に脳がリラックス状態を作り、睡眠に繋がりますが、脳波が乱れている場合は不眠に陥ります。バイノーラルビートとは元々の脳の性質を使い、周波数の差異によって、脳波をコントロールし、状況に適した脳の状態を作る事が出来ます。
ポイント
- 脳は周波数に同調する性質を持っています。
- バイノーラルビートとは元々の脳の性質を使い、脳波をコントロールする技法です。
バイノーラルビートの集中
瞑想効果
人の脳波は周波数によって分類できます。バイノーラルビートの集中や瞑想で効果的だとされているのは主にα(アルファー)波とθ(シータ)波と言われています。
集中する時
集中する時に聞くと良いバイノーラルビートは主にα波の周波数帯の音を聞くと良いと言われいます。
α派は脳の周波数が8~13Hzの状態です。仕事や勉強に集中したい時に有効とされている、脳がリラックスしている状態です。左と右の周波数の差を左耳と右耳で10hHZの差異にすると集中力アップにつながると言われています。
β波の周波数帯は人が普通に活動している時の周波数帯と言われており、どちらかというと創造する仕事ではなく、ルーティンワークをするときに向いている周波数帯と言われています。
何かを作業するときに何か気が散ると感じた際は脳波が乱れている可能性があるのでα波が出るバイノーラルビートを聴き、脳をリラックスさせて作業する事により、作業効率のアップが期待されます。気が散る時は仕事の前などにα波のバイノーラルビートを聴いて仕事するのも良いですね。
瞑想するとき
瞑想に良いと言われている周波数はθ波です。θ波の周波数は4~7Hzです。
α波でもリラックス事は出来るのですが、深い瞑想状態までにはたどり着けません。深い瞑想状態を作りだす時は、左と右の周波数帯が4~7Hzの差異があるバイノーラルビートを聴くと良いでしょう。θ波は入眠時や朝目が醒めてぼんやりしている時に起こると言われています。脳がθ波の状態になっていると、ひらめきが起こりやすい状態になっています。何か仕事などで行き詰まりなどを感じている際はθ波のバイノーラルビートを使い、瞑想し、閃いたものがすぐ書けるようにベットにノートなどを置いておくと良いですね。
ポイント
- 睡眠するときはα波の周波数のバイノーラルビート、瞑想をする時はθ波の周波数のバイノーラルビートを使いましょう。
バイノーラルビートの副作用

バイノーラルビートの副作用は下記の条件で一つでも当てはまると注意が必要です。それぞれ説明して行きましょう。
てんかんを持病に持っている方
バイノーラルビートは脳の周波数を切り替える方法ではありますが、脳の刺激によって行われています。例えばてんかんは脳神経(ニューロン)が、突然激しい電気的な信号を出し、脳の働きにバランスが取れなくなってしまう病気です。てんかんの患者にバイノーラルビートを行ってしまうと、脳に発作反射が起こされる可能性があります。医療関係者が見守っている状態の時にバイノーラルビートするには問題はありませんが、一人の時に行わないようにしましょう。
心疾患をもっている方
不整脈等の心臓病を持っており、ペースメーカーを付けている場合、脳波パターンを強制的に切り替える事により、心拍のリズムに影響が出る場合があります。バイノーラルビートを行いたい場合は医師に相談をしましょう。
精神疾患、聴覚障害、頭痛を持病で持っている方
うつ病を抱えている方も要注意です。その日の体調や気分状態によって、バイノーラルビートを聴く事により、気分が塞ぎ込みがちになってしまうことがあります。また、聴覚障害や頭痛がある場合はめまい等のトラブルが予想されますので、体や気分と相談して、バイノーラルビートを行う様にしましょう。
車を運転する人、重機器を利用する人、スポーツをする人
バイノーラルビートは脳をリラックス状態にします。バイノーラルビートを行った後に運転などをすると眠たくなり、事故などに繋がりやすいので注意しましょう。また、スポーツを行う際も同様で、脳がリラックス状態だと反射神経が鈍くなる場合があります。怪我の原因になる場合がありますので、バイノーバルビートを聴く際は時間帯等を考えると良いでしょう。
ポイント
- 条件のある疾病のある方は医療機関に相談の上バイノーラルビートを使いましょう。
- 車など条件反射が必要な事をする際は、条件反射が鈍る可能性があります。車を運転する等の行動する前はバイノーラルビートを行わないようにしましょう。
バイノーラルビートのアプリや動画を紹介
ご紹介するアプリは熟睡アラームというアプリのバイノーラルビートです。こちらのアプリでは基本周波数を151Hzとし、オルゴールや自然音を流しながら、30分かけて瞑想状態になるθ波に脳波を変化させ、眠りに入るδ(デルタ)波へと誘導します。
こちらの動画はアプリケーションに入っているバイノーラルビート「たき火」です。
眠りが浅いレム睡眠時にアラームが流せるなど、朝すっきりと目覚めたい方や不眠になっている方に好評のアプリです。
無料のサウンドは3曲ほどあり、その他は課金はありますがツィッターやフェイスブックにてアプリを紹介すると欲しい音楽が貰えるという画期的なシステムを採用しています。
アプリを閉じてしまうと正確な睡眠記録が取れない点や、起床時のアラームが鳴らないという注意点があります。
アプリを使用している人の声としては、センサーで睡眠の状態を確認し記録が取れる為、使用をするのが楽しみという声が聞こえます。事務作業などで普段あまり運動が出来ない方や適度な運動をしている方など、生活習慣に合わせた睡眠記録が取れるためのも好評の一つです。
日ごろの生活習慣を見直したい方は使ってみてはいかがでしょうか。
iPhone用アプリはAppstoreから、android用アプリはGooglePlayからダウンロードできます。
ポイント
- バイノーラルビートはイヤホンを着用しなくては効果が得られませんのでご注意ください。
バイノーラルビートについてまとめ
バイノーラルビートは脳神経の分野での研究が進められ、脳梗塞や脳卒中の治療に使われています。自分の体や気分と相談しつつ、自分に合うバイノーラルビートを探してみると、とても居心地の良い状態になり、心地の良い睡眠をする事ができ、活力も戻す事ができますよ。