「天赦日」とは?
天赦日とは、「百神(ひゃくしん)が天にのぼり、天(てん)が地上の万物の罪を赦(ゆる)す」日とされ、全ての新しいことを始めるのに最適の日と言われるほどの、日本の歴の中でも最上級の大吉日です。
結婚式では六曜で一番の吉日とされる「大安」が選ばれていますが、天赦日はその大安をも超える吉日です。
天赦日は1年に5~6回しかありませんが、日が偏っておらず、それぞれの季節にまんべんなく存在します。
天赦日は干支の組み合わせが良い日と季節(立春、立夏、立秋、立冬)を基準に決められており、春夏秋冬それぞれに天赦日があります。
天赦日は「てんしゃび」または「てんしゃにち」と読みます。稀に「てんしゃ」とも読まれています。ちなみに春夏秋冬ごとの天赦日にも読み方があり、下記のように読みます。
・春 戊寅(つちのえとら)
・夏 甲午(きのえうま)
・秋 戊申(つちのえさる)
・冬 甲子(きのえね)
また、天赦日は「よろずよし」=「何に対しても良いとき」という意味の言葉から「よろず大吉」と呼ばれることもあります。
ご利益
天赦日の主なご利益として金運アップや宝くじの当たる確率が上がるなどが有名ですが、全ての新しいことを始めるのに最適な一日です。
天赦日は約3700年前からあると言われている干支や旧暦の太陰太陽暦を元にして作られたことがわかっています。日本の人々により本格的に使用され始めたのは江戸時代より前というのですから驚きです。古くから日本人が大切にしてきた吉日のようですね。
神が何事も許す日、ということもあり、天赦日に他の吉日や凶日が重なっても天赦日の効果には敵わないと言われています。しかし一部では、天赦日に吉日が重なると天赦日の効果が倍になり、凶日が重なると半減されるという言い伝えもあります。
天赦日の力が勝るのか、それとも半減するのか、これについてははっきりと断言できる理由がないため、あなた自身がどう思うかが大切です。
もし、少しでも「半減するのかも」と不安に思うのであれば凶日を避けるべきですが、「凶日なんて乗り越える!」といった気持ちがあれば問題ありません。
その気持ちが天赦日を味方につけて、良い方向に流れるからです。
「天赦日」にすべきこと
天赦日にすべきこととしては、起業や転職・結婚・財布の新調・宝くじの購入・引っ越しなどが挙げられます。
天赦日は新しいことを始めるのに最適な日です。今までの日々と何か違うことをしてみましょう。この日だけは神様が優しく見守ってくれるはずです。
新しいことを始めたり、新しいものを購入したり、自分の人生に関わってくる新しい変化が良しとされています。再スタートでも問題ありません。天赦日は前へ進もうとしている人の背中を後押ししてくれる日でもあるのです。
また、天赦日に近い歴で「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)」がありますが、これは「一粒のタネが何倍にも実る」という意味になり、宝くじ売り場でもよく見かけるフレーズです。天赦日はその一粒万倍日よりも大吉日のため、宝くじを購入することも良しとされています。