「不成就日」とは?
不成就日とは、読んで字のごとくなにごとも成就しない日とされ、事始めには適さない日です。
「ふじょうじゅび」または「ふじょうじゅにち」と読み、日本に古くから伝わる選日(せんじつ)とよばれるもののひとつです。入籍や引っ越し、地鎮祭、大きな買い物などあらゆることを避けるのが吉とされます。
反対に新しい物事を始めるのに適した日として天赦日(てんしゃび/てんしゃにち)や一粒万倍日(いちりゅうまんばいび/いちりゅうまんばいにち)があります。
暦は年の十二支以外に、月と日にも干支が、さらに十二支にはそれぞれに陰陽五行が割り振られています。不成就日の日取りは月の十二支と、日の十二支の陰陽五行にある組み合わせを基準として8日間隔で訪れます。これらの組み合わせによって選日は定められます。
「不成就日」にやってはいけないこと
不成就日にやってはいけないこととして、結婚式や引っ越し大きな買い物・地鎮祭があります。
4つに分けてご紹介します。
入籍・結婚式
不成就日にやってはいけないことの1つ目は入籍や結婚式です。
入籍や結婚式に最も適した日は大安です。
六曜とよばれる(先勝・友引・先負・赤口・大安・仏滅)は、吉と凶の時間帯に決まりがあります。しかしその中でも大安の日は吉が終日であるため、門出やお祝いの日に適しています。
引っ越し
不成就日にやってはいけないことの2つ目は引っ越しです。
引っ越しに適した日は大安・友引・先勝・仏滅です。
- 大安:終日吉日
- 友引:朝は吉、昼は凶、夕は大吉
- 先勝:午前は吉、午後は凶
仏滅は基本的に凶日といわれますが、元々は「物滅」と書き、「古いものを滅ばせて、新たな物事を始める」という意味を持ちます。そのため、引っ越しには適している日に分類できます。
大きな買い物
不成就日にやってはいけないことの3つ目は大きな買い物にまつわることです。
家の購入手続きや住み始め、建てる際の工事着工開始日、車の納車手続きや納車の日などは避けるようにしましょう。
地鎮祭・上棟式
不成就日にやってはいけないことの4つ目は地鎮祭・上棟式です。
地鎮祭とは土地の神様に土地を使わせてもらうために承諾を得るための儀式です。
上棟式とは棟上げ式ともよばれ、建物の骨組みができた際に行う儀式で、完成後も建物が無事で居られるようにと願う儀式です。
大安の日以外には神社や工事業者の都合のよい日が吉日だともいわれます。