ゲインロス効果とは?恋愛にも効く心理現象
ゲインロス効果とは?
ゲインロス効果とは、簡単にご紹介しますと、ギャップがある方が人に大きな効果を与えられるという心理現象の一つになります。プラスとマイナスの差が大きいほど、もっと言えばギャップが強い程、他人に与える効果が大きくなるのですね。
相手に先にマイナス印象を与えてから、次にプラスの印象を与えるとギャップにより、通常よりも好印象を抱かせることが出来るという心理現象の一つがゲインロス効果なのです。
ちなみに、ゲインロスとは、ゲインが「利益=プラスの印象」を意味し、ロスが「損失=マイナスの印象」を意味しています。通常の生活でもそうですが、恋愛面ではこのゲインロス効果は多大な威力を発揮するのです。良く「ギャップ萌え」や「ツンデレ」などが使われますが、これこそがゲインロス効果の代表格です。一種の心理学的なテクニックとして覚えておけば、恋愛でもより相手に好印象を与えることが出来るかも知れませんね。
ポイント
- マイナスからプラスへのギャップがゲインロス効果を引き出す
- ゲインロス効果を今風に言うと「ギャップ萌え」「ツンデレ」
ゲインロス効果の意味
ゲインロス効果の意味
ゲインロス効果は、最初に厳しくあしらい、その後温かい言葉をかけるなど、前述もしましたが「ゲイン=利益(プラス効果)」と「ロス=損失(マイナス効果)」の両局面を扱った心理的テクニックです。
意識して使い分けることで、例えば、合コンや職場などの人間関係や恋愛関係でも相手に好印象を与える事が出来ます。普段冷たいと思われていた人が、時折見せる優しさなど、男女問わずに、そのギャップに萌えることもあるでしょう。ですから、ゲインロス効果の意味は、ゲインとロス特有のギャップを使ったテクニックと言えます。
ポイント
- 冷たさからのギャップで、その後の笑顔などがプラスに働く
- ゲインは「利益」ロスは「損失」を表す
恋愛におけるゲインロス効果
恋愛におけるゲインロス効果
ゲインロス効果は日常生活でも効果を発揮しますが、やはり一番効果を発揮するのは恋愛面においてです。こちらも前述しましたが「ギャップ萌え」がぴったり来ます。例えば、肉体派で強面の男の人がいたとしたら、実はその男の人は子供が大好きな保育士だったとしたら、イメージは一新され、かなり好印象を抱く気がしませんか?最初から優しそうな男性よりも、マイナスのイメージが先にあったことで、プラスの方向に力が大きく揺れ、そのギャップのパワーで、より大きな好印象を与える事が出来るのです。
他にも、婚活パーティに参加した時に、皆さん結婚したくて来ているので、最初から笑顔を絶やさない人も多いかと思います。そんな笑顔で一杯の席に仏頂面をした男性がいたとしたら、普通は感じが悪いと敬遠してしまうでしょう。でもそんな時にこそ、ゲインロス効果が発揮されます。グラスのワインを誤ってこぼしてしまい、ドレスが濡れてしまった時、先ほどの仏頂面をした男性がハンカチを差し出して「これ使って下さい。」などと言えば、突然の優しさに心が揺れ動く女性も多いのではないでしょうか?
最初にマイナスの要素が強ければ強いほど、プラスへのベクトルは強くなります。ゲームに例えると、印象度合いをハートで表すとして、ハートが最初から6くらいある人が10個のハートになったとしたら、プラス度合いは4になります。でも、最初にハートが1個しかない人のハートが10になったら、プラス度合いは9になり、よりプラスの力が強くなることがわかります。
最終的には同じ印象を与えたとしても、ギャップがあれば、急激に相手の印象を良い物に変えることが出来るのですね。
ポイント
- 表面上のマイナス面がギャップとなり、プラス面への影響を大きくする
普段と違うギャップの見せ方
普段と違うギャップの見せ方
ギャップを見せるなら、例えばこんなふうにしてみましょう。
- 普段ズボンばかり履いているのに、デートの時にはスカートにしてみる
- コミュニケーションが苦手だけど、笑顔を見せる
- 外見が派手に見えても、実は料理好きの家庭的な一面がある
- 真面目そうに見えるけど、趣味はアウトドア
など、ゲインロス効果が出そうな方法は沢山あります。
ゲインロス効果を上手く使いたいなら、大事なのは「必要以上に頑張り過ぎないこと」です。普段から好印象を与えようと普段見せない笑顔を続けるのは辛い事で、当然そうなると長続きしません。ですので、いつも意識するのではなく「ここ!」という場合に、プラスの印象を与えるのがポイントです。
毎日デニムジーンズを履いている人が、デートの度に毎回スカートを履くのはきつい面もあります。ですから、普段はズボンを履き、勝負時にだけスカートを履くだけでも全く問題がないのです。そもそもデートの度にスカートを履いていたら、それが当たり前になり、その後彼氏もスカートにときめくことはなくなるでしょう。人間は慣れてしまうと、ギャップに萌えることはありません。
普段やらないからこそ、ギャップに萌えて、ゲインロス効果が発揮されます。ですから、ギャップを強くするためにも、普段と違う側面を見せられる「何か」を持っていることも重要となります。
ポイント
- 頑張り過ぎると、ゲインロス効果が最大限に発揮できない
- 普段と違う何かを見つける事が必要