お墓参りに行く時期
お墓参りに行く時期は、お盆・年末年始・お彼岸・命日(祥月命日。そのほか月命日も含む)が代表的です。
一般的なお盆のお墓参りは8月13日から16日の間です。
旧暦ではお盆は7月15日で、この時期にお墓参りをする地域もあります。立秋後最初の満月がお盆とされています。
お盆は先祖さまがあの世から此の世の家に帰って来られる日ですので、お墓参りをして心を込めた供養をしましょう。
また、お彼岸とは、3月の「春分の日」と9月「秋分の日」を中日(なかにち)とした、前後3日の1週間です。
そのほか、何か報告をする際や故人との思い出の日にも行くケースもあります。
お盆のお墓参りの手順とマナー
一般的なお墓参りの手順を記します。
ご本尊がある場合には、お墓参りの前後に立ち寄って挨拶をします。
掃除の後の打ち水については、かけないご家族もいますのでそのご家族のしきたりに従うようにしましょう。
1.墓前についたら一礼をします |
2.墓石や周辺の掃除をします |
3.掃除が終わったら打ち水をしてお墓を清めます |
4.お供え物をします。お花もこの時に供えます |
5.お線香をあげます |
6.合掌します |
7.片づけをして帰宅しましょう |
お墓参りのマナー①:お墓参りの服装について
- 服の色・・・赤は避けたほうが無難です。赤は「紅白」といった、おめでたいときに使用されることが多いからです。
- ファーや毛皮を使用したもの・・・殺生を連想させる服や小物は避けましょう。
- 羽織ものや帽子・・・ロング丈や分厚めの羽織もの、帽子はお墓に手を合わせる際には脱ぎましょう。手を合わせる前後は着用して問題ありません。
- アクセサリー・・・あまりゴテゴテしたものは雰囲気にそぐいませんし、お墓を傷つけてしまう可能性もありますので避けましょう。シンプルなもので、掃除の際にも気にならないものであれば大丈夫です。
お墓参りのマナー②:掃除
お墓がお寺などにある場合には、しっかりとご先祖様がお世話になっているご本尊へ挨拶をしてからお墓へ向かうようにしましょう。
まずはお墓前に到着しましたらしっかりと心を込めて掃除をしましょう。お盆前後には台風がくることも多いので、少しの間でも荒れてしまっていることもあります。お墓の周りや玉砂利の間に生えた雑草や落ち葉なども綺麗に片づけましょう。
墓石はタオルやスポンジなどの柔らかい素材で拭きましょう。タワシのような固いものだと傷がついてしまう恐れがありますので注意が必要です。基本的に水で洗い流します。墓石用の洗剤もありますので、必要に応じて使うと良いでしょう。
掃除が終わりましたら、打ち水をして墓石を清めます。
- 掃除に必要な道具:スポンジ、柔らかい布、水をいれるバケツ、手桶(貸し出してくれる墓地もあります)、ごみ袋
お墓参りのマナー③:花、お供え物
お供え物・・・故人の好きだったもの、季節のものを中心にお供えします。お供えするときは半紙や懐紙(かいし)などの和紙を敷いてその上に載せます。生物は避けましょう。
飲み物や食べ物をそのままにしておくと、カラスなどによってお墓が汚れてしまいます。お供え物は、ご先祖様と分かち合うという意味でも、持ち帰り家族の皆さんでありがたく食べましょう。
また、お水(浄水)も綺麗で新鮮な水にとりかえます。水には「清める」という意味合いがあるので、ないがしろにしないように大切に扱うことが重要です。
お墓参りのマナー④:お線香、合掌
お線香は一礼してから供えます。お線香には空間や心身を清める意味合いがあり、またご先祖さまに清らかな空間でお供え物をいただいてもらう準備という意味もあります。お線香の向きに特に決まりはありませんが、複数人で供える場合には同じ向きにしましょう。火を消すときは手で仰ぐなどして消します。息を吹きかけるのはマナー違反になりますので注意しましょう。
合掌は、故人と縁の深かった人から行います。
墓石よりも高い位置から合掌するとご先祖さまに失礼になりますので、しゃがむのがベストでしょう。立ったまま合掌をする際は頭を30度ほど傾けて行うようにします。
合掌の際には軽く目を瞑り
・日頃の感謝
・決意や日々精進していることを表明
・日常生活の報告
・故人との思い出語り
などをします。
お盆のお墓参りのルールを知って先祖供養を
なによりも大切なのは、故人を偲ぶ気持ちです。
お墓参りのマナーを知ると、よりご先祖さまにも喜ばれます。地域やご家庭、宗派によってほかに守るべきマナーもあるでしょうので、事前に確認しておくと安心です。
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