夜星空を眺めていると、なんだか吸い込まれていきそうな感覚になってしまうという方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
私の住んでいる地域は田舎なので、都会の様に星々の輝きを遮る光はほとんどありません。
そんな中で星を眺めていると、なんだか星たちの世界へ吸い込まれてしまいそうになります。
そんな星々の輝きを線で結んだものが星座なのですが、一つ一つにエピソードがあり、例えば大サソリを戦い亡くなったオリオンを冬の空に、オリオンが倒した大サソリを夏の空に神様がお互いに合う事のないようにそれぞれを別々の空の製剤にしたという、オリオン座とさそり座の話なんて言うのはとても有名ではないでしょうか?
そんな星座についてエピソードを語るうえで、必ず出てくるのがギリシャ神話なのです。
今回は、夜空を照らす星座とギリシャ神話の関係についてご紹介します。
星座とは
夜空に宇宙を感じる
12星座という言葉は良く聞くのではないでしょうか。
しかし夜空には黄道12星座、北天28星座、南天48星座と合わせて星座は88星座あり、多くの星座たちが夜空で輝いています。
元々星座は、天球を区分する物として考案された物で、古代ギリシャにおいては48の星座しか存在していませんでした。
この星座は、古代の人たちが、夜空を見上げ夜空をキャンパスに見立てて、星と星を繋ぎ絵を描いた物が星座だと言われているようです。
プトレマイオスとラカーユの星座
雲と星
星座の名無しになると、必ず語られるのが、プトレマイオスとラカーユです。
この二人は、それぞれ星座を設定した人たちなのです。
ギリシャの学者であったプトレマイオスは48個の星座をアルマゲストという著者の中で集大成させました。
この48個の星座はいずれもギリシャ神話に基づいてまとめられており、この48の星座をプトレマイオスの48星座と呼んでいます。
またラカーユは18世紀のヨーロッパの天文学者です。
15世紀にはヨーロッパは大航海時代に突入し、低緯度地域の星や南半球の星が発見されるようになります。
そんな中フランスの天文学者であったラカーユは南半球の星座を設定します。
その中には現在も残っている顕微鏡座やコンパス座と言った物があり、巨大なアルゴ座を4つに分割にもしました。
星座の起源
広大な夜空
現在は88の星座が輝いていると前述しましたが、これは1930年に第一次世界大戦後に国際天文学連合が定めた物で、これが星座の起源になっているわけではないのです。
そもそも星座という物は、民族や国々によって呼び名、形まで違っていました。
その頃は、今の様にこの星とこの星を繋ぐと何の星座であるという風には決まっておらず、見る人の自由だったのです。
現在の星座の元を作ったのは、メソポタミア地方に住んでいた羊飼いだとされており、様々な絵を星と星とを結んで想像した物がギリシャに伝わり、古代ギリシャ人たちがギリシャ神話と結び付け現在の星座になったのです。
現代の星座とは?
世界に繋が素夜空
現代の星座は先にご説明したように88星座あり、その中には日本からは見ることができない物もあります。
これは第一次世界大戦後に国際天文学連合が統一した物で、そのころから当初の自由な発想から、星座はこうであるというように変わってきたのです。
ですから、最初の頃の星座と比べると、今私たちが見ている星座は形も違えば、呼び名も違うかもしれませんし、今私たちが知っていて、うんちくの様に語っている星座についての物語や、意味という物は最初の星座たちとは違うという可能性もあるのです。
星座の始まりを知って夜空の雑学に詳しくなる
綺麗な星空
夢のある話かと思いこの記事を開いていただいた方もいらっしゃったかと思うのですが、星座は何もロマンチックな事だけを語りはしません。
その中には今回の様に、現実を淡々と話すような星座もあるようですが、星座の始まりを知ると、自分の中の夜空のあり方という物が少し変わったのではないでしょうか。
ですが、大隈座とさそり座、オリオン座くらいしか見つけることができない私でも、夜空を楽しむ事ができるのですから、皆さんももっと夜空を楽しんでみてはいかがでしょうか。
隣で夜空を見上げている大切な人と、今皆さんが見ている夜空は、同じ夜空であってもきっと違う星座なのかもしれませんね。
星座の始まりを知り夜の雑学をもっと知ると、皆さんが見上げる夜空は、どんなプラネタリウムにも負けない世界で一つだけの夜空になるのかもしれませんね。