テスカトリポカは悪魔とされた?
テスカポリトカは、キリスト教では悪魔とされていた
テスカポリトカは、アステカ文明においては偉大な神様として崇められていますが、キリスト教では悪魔と認識されました。ヨーロッパからアメリカ大陸へ新たにやってきたキリスト教徒たちにとって、テスカトリポカは凶悪な存在に見えたのです。
しかしそれは、キリスト教を信仰するヨーロッパ人の偏見に満ちた決めつけでした。当時アメリカ大陸へやってきたヨーロッパのキリスト教徒たちは、先住民に対してとても野蛮で暴力的な態度を取っていたのです。
キリスト教徒たちは、キリスト教以外の宗教はすべて迷信であり、その土地の神はすべて人々を惑わす悪魔だと決めつけ、神殿や神像を荒らして周りました。
アステカの神々以外に対しても、キリスト教徒たちはひどく傲慢な態度を取っていましたが、アメリカ大陸においては特に規模が大きかったと言えます。
確かに、テスカトリポカを祀る儀式では人間の生贄を捧げますから、不気味かつ野蛮に思えたのかもしれませんね。
こうした破壊行動によって、多くの文化財が失われました。そのため、現在の研究においても、アステカ神話に関して判明していないことが数多くあります。
また、生贄を捧げるという儀式が、今の時代の倫理観に照らし合わせると問題視される行いであることからも、現代では、テスカトリポカの宗教文化を復活させるのはほとんど不可能です。
ポイント
- テスカポリトカは、ヨーロッパから来たキリスト教徒により悪魔であると決めつけられ、ひどい弾圧を受けました。
- このキリスト教徒による破壊行動によって多くの文化財が失われたこ事が、現在アステカ神話に関する詳細が判明していない理由の一つです。
テスカトリポカを知ることはアステカ文明を知ること
テスカポリトカは、複雑な性質とさまざまな側面を持つ神
アステカ神話の、偉大にして畏怖の象徴でもあったテスカトリポカについて解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。
複雑な性質と、さまざまな側面を持つ神であるということがお分かりいただけましたか。
テスカトリポカを祀る祭りには生贄として人間の心臓や血が捧げられるというのは驚きですよね。
テスカトリポカへの供物に限らず、アメリカ大陸では生贄を捧げる文化が根強く存在していました。それは、太陽を崇める儀式や、反対に雨ごいをする際などで行われてきたと言われています。
テスカトリポカやケツァルコアトルの他にも、アステカ神話には個性豊かでさまざまな性質をもつ神が登場しますので、興味が尽きることのない分野であると言えます。


