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人間無骨とは?和泉守兼定作の十文字槍の意味や逸話について知ろう

目次

武田家討伐に活躍

武田家討伐に活躍

川中島の戦いで有名な戦国武将武田信玄の亡き後、武田家一族滅亡のため攻め入った甲州征伐でも名を挙げたのは十文字槍「人間無骨」の持ち主森長可でした。
甲州征伐で先鋒部隊を率いる将として任命された森長可は十文字槍「人間無骨」を持ち先陣を切って戦い、弱冠25歳で凄まじい成果を出しました。
しかしその戦法は残虐の一言に尽きました。兵士のみならず民間人、女子供もまとめて殺したのです。大量の返り血を浴びたその姿に、周りの武将からは大怪我をしたのかと心配された話も残されています。
目的のためなら手段を選ばない森長可の無慈悲極まりない行いでしたが、これを機に森長可は武将として一目置かれるようになり、主将の織田信長には気に入られることになります。
武田家一族滅亡後、森長可には武田家の領地だった20万石の土地が主将である織田信長から与えられました。
織田信長に気に入られ優遇されていたことがわかる、大変大きな報酬です。

甲州征伐後も森長可は戦場で十文字槍「人間無骨」を振るい、その度に戦果を挙げ、次々と領地を広げ、敵味方を問わず恐れられる存在となりました。

人間無骨を見てみたい!

人間無骨を見てみたい!

戦国時代に森長可が振るった十文字槍「人間無骨」を実際にこの目で見てみたい!と思う方は多いのではないでしょうか?戦国時代の遺物は長い歴史の中で行方がわからなくなってしまうことが少なくありません。
しかし、戦国時代には書籍などもそうですが、貴重な物品、武器は写しが作られることが多かったそうです。十文字槍「人間無骨」も例外ではなく、本物の「正」と複製品の「副」が作られていました。

【本物の人間無骨の行方】

本物の人間無骨の行方

「正」の十文字槍「人間無骨」は森長可死後も森家で大事にされており、城の玄関に飾ったり、旅行の際には必ず持って出掛けて行ったりと、家や家族を守る存在として常に森家の人間の身辺に置かれたそうです。参勤交代の際には、列の先頭を飾っていたと言います。
しかし時が流れ、「正」の人間無骨の足取りは曖昧になっていきます。1940年の遊就館名刀展覧会出品を境に行方がわからなくなってしまいました。
行方が分からなくなったものの、十文字槍「人間無骨」は今も現存しており、旧三日月藩主の個人蔵に眠っているとも言われています。
また写真ではないものの、「本朝鍛冶考」や「古今鍛冶備考」には十文字槍「人間無骨」の絵が記録されており、インターネットから閲覧することが出来ます。

【写しの人間無骨】

写しの人間無骨

今わたしたちが目にすることができるのは「副」の十文字槍「人間無骨」になります。
現在、「副」の十文字槍「人間無骨」はかつて森家が納めた兵庫県の赤穂大石神社に収蔵されており、展覧会などで公開されることがあるのです
直近では2018年4月27日~2018年6月24日に、岐阜県博物館で開かれた「兼定 刀都・関の刀匠」にて歴代の和泉守兼定が手がけた刀類と共に展示されていました。
展覧会期間は既に終了し、いつでも見られる環境がないことは残念ですが、このように展示会などで直に見る機会を諦めずに十文字槍「人間無骨」の公開情報を待ちましょう。

ポイント

  • 伊勢長島の一向一揆で十文字槍「人間無骨」を振るった森長可は初陣であったにもかかわらず27級挙げました。
  • 甲州征伐では先鋒部隊を率いた森長可が十文字槍「人間無骨」を持ち、弱冠25歳で凄まじい成果を挙げ、20万石の大変大きな賞与を受けました。
  • 戦国時代に森長可と活躍した十文字槍「人間無骨」は行方不明です。
  • 写しの十文字槍「人間無骨・副」は兵庫県の赤穂大石神社に現存しています。

人間無骨 まとめ

人間無骨 まとめ

刀匠二代目和泉守兼定(いずみのかみ かねさだ)が手がけた十文字槍「人間無骨」は武将森長可の愛槍として活躍しました。十文字槍「人間無骨」は「人間」がまるで「骨が無い」くらい簡単に切れてしまう程の切れ味からその名が付きました。武器としての威力は、鬼武蔵と呼ばれた森長可の戦場での逸話によって現在も伝え知ることができます。しかし実物の十文字槍「人間無骨」は今、その所在がわからなくなっています。幸い戦国時代の慣習で貴重な物品や武器は写しが作られていたことから、十文字槍「人間無骨・副」は兵庫県の赤穂大石神社に現存しており、博物館施設の特別展覧会に貸し出されることもあります。十文字槍「人間無骨」の造形美と刀匠の技術を直に見る機会がありましたら是非足を運んでみるのはいかがでしょうか。

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天照大御神

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