信女の他の位号
女児
信士と信女は戒名に良く用いられる一般的な位号ですが、この項目ではその他の代表的な位号をお知らせしましょう。
居士、大姉
居士、大姉・・・寺院や社会に貢献し、人格者で徳があり信仰心が深い人に与えられる称号です。成人の男性には「居士」という文字が戒名のトップに来ます。女性の場合は「大姉」となります。最高位の院殿号(戒名の一種)として大居士や清大姉があります。現在では内閣総理大臣経験者や政治家など指導的立場で社会に貢献する職業の人に授けられるようです。
禅定門、禅定尼
禅定門、禅定尼・・・禅の修業に励み宗教的に高い位置に到達した成人に与えられる称号です。居士や大姉の次に格式があるとされています。禅定は六波羅蜜(布施・忍辱・持戒・禅定・智慧・精進)に由来したもので、心を鎮めて精神を安定させ集中するという意味があることから、その境地に達した人に与えられる称号です。
信士、信女
信士、信女・・・成人に用いられ、男性には「士」を女性には「女」を使って性別をわかりやすくし、一般的な仏教徒が授かる称号です。上に「清」という漢字がついて清信士や清信女と呼ばれたり、「善」と言う漢字を用いて善士・善女と呼ぶこともあるようです。
童子、童女
童子、童女・・・小学生から中学生位の子供で、数え年が16歳以下の男子には童子、女子を童女とします。善という字を付けて善童子、善童女とする場合もあるようです。
幼子、幼女
幼子、幼女・・・三歳位から小学生になる前の幼児に用いられ、男児の場合は幼子、女児の場合は幼女が用いられます。
孩子、孩女
孩子、孩女・・・歩き始める1歳ごろから三歳位の乳幼児に用いられ、男児には「孩」に「子」を付けて、女児には「孩」に「女」付けて性別をわかりやすくしています。
嬰子、嬰女
嬰子、嬰女・・・生まれる前の水子や1歳位までの乳幼児に用いられ男児の場合は嬰子、女児の場合は嬰女が用いられます。性別がはっきりしない場合は、嬰児とされ「水子」の漢字は使わないようです。
ポイント
- 女性の位号には、成人の場合位によって「大姉・禅定尼・信女」とわかれ、成人前の場合は「童女・幼女・孩女・嬰女」と年齢によって変わります。
- 男性の位号には、成人の場合位によって「居士・禅定門・信士」とわかれ、成人以下の場合は「童子・幼子・孩子・嬰子」が年齢によって用いられます。
戒名に続く置き字とは?
魂が成仏する前の位牌に書かれる文字を「置き字」といいます。戒名の最後によく見かけられる霊位が置き字で、他にも霊儀、高霊、貴霊などがあります。下文字とも呼ばれます。
人が亡くなって成仏するまでの日数の考え方は仏教の宗派にもより、一般的には人が亡くなると四十九日までは霊としてこの世をさ迷っていると考えられています。
故人が四十九日の法要を受けて成仏するまでは白木の位牌が使われますが、置き字は白木の位牌や「○○家先祖代々之霊位」というように先祖をまとめた位牌に付けられるものと覚えておいてください。
四十九日過ぎて本位牌になると、霊位の霊を抜き「○○之位」とされます。
ポイント
- 置き字は、戒名には入りません。魂が成仏する前の位牌に書かれる最後の文字です。
- 故人が四十九日の法要を受けて成仏するまでの間は、白木の位牌の最後に置き字(霊位など)が書かれることが一般的です。
信女のまとめ
「信女」とは、仏教徒である女性であれば誰でも授けてもらえる戒名の中の「位号」です。
戒名は、自分から付けてもらいたい戒名をお寺にお願いするものではなく、本来はお寺や社会の貢献度によって菩提寺にから授かるものです。しかし、それまでお寺との関係が少ないものの故人の実績を考え、遺族によってはより位の高い戒名を自ら希望して、高額な金銭を払って授けてもらう人もいるようです。
仏の世界では、戒名の位には関係なく皆平等とされており、仏教徒として信女を含む戒名を授かることが成仏する意味合いを持ちますので、仏教徒である証となる菩提寺との関係を大事にしたいものです。
戒名


