ラー文書とは何か
チャネリングセッション
ラー文書とは、1981年から1984年までの間に行われた、宇宙の「高次集合意識」・「社会的記憶複合体」と呼ばれる存在「ラー」とのチャネリングによるセッションをまとめたものです。106回まで行われたセッションは全5巻の本として公開、出版もされています。日本語訳「ラー文書 一なるものの法則」第1巻は2008年に出版。日本語訳の第2巻は2018年に10年の時を経て出版されました。
地球よりも数段階進化の過程を進んだ存在であるラーは、唯一無二の創造主による「一なるものの法則」に則した奉仕を行い、地球の進化を助けるためにやってきたとラー文書の中で語られています。地球との最初のコンタクトは約1万1千年前でしたが、人類がラーを受け入れられる次元に達していなかったためこの試みは失敗に終わります。その後も地球の進化を見守ってきたラーの再びのコンタクトが、このチャネリングセッションとして記録されることになるのです。
高次の集合意識ラーとの質疑応答は多岐にわたり、その内容はこの宇宙の成り立ちやラーの属する惑星連合、アトランティスやムーといった地球の伝説となっている事柄、「一なるものの法則」、他者や自己への奉仕についてラーが答えていきます。
時として哲学的に、また高次の存在であるがためにラーの回答は非常に難解となり、その意味を読み解くのに骨が折れます。しかし、チャネリングの文献としての評価は高く、古典の良書として広く知られています。
ポイント
- ラー文書とは、地球よりも数百年進化した存在、高次集合意識ラーとのチャネリングセッションをまとめたものです。
- ラーとの多岐にわたる質疑応答の内容は全5巻のチャネリング本として出版され、日本語訳は2018年に第2巻まで出版されています。
ラー文書の著者
ラー文書の著者
「ラー文書」には、ドン・エルキンズ、カーラ・L・ルカート、ジェームズ・マッカーティの3名が著者として名前を連ねています。
ドン・エルキンズは大学で物理学の教授として教鞭をとっていましたが、ラー文書へとつながる調査研究のため1965年にその職を辞しています。ラーへ行われる質問は、ほとんどがドン・エルキンズによるものです。
唯一の女性メンバーであるカーラ・L・ルカートは、学校図書館の司書から転じて、1970年からドン・エルキンズの補佐に当たることになりました。チャネリングの際にはラーからのメッセージを受信する媒体となっています。
ジェームズ・マッカーティは1980年にふたりに合流します。助手としてさまざまな働きをし、ラー文書では記録テープを起こすなどの役割を果たし、調査後カーラと結婚しています。
ポイント
- ラーへの質問を行うドン・エルキンズが考えました。
- メッセージを受信する媒体となったのはカーラ・L・ルカートです。
- 助手として記録を担当したのはジェームズ・マッカーティです。
ラー文書のねじれの概念
ねじれの概念とは
ラー文書には「ねじれ」といった言葉がたびたび使われていますが、これは「ねじれの概念」としてとらえられているものです。ねじれは「一なるもの」から生じたものであり、ラーによれば、善悪や感情、人間や石ころも全て「ねじれ」となります。
ねじれは次の三つの段階で発生するといわれています。
第一のねじれ 自由意志 | 全てが一つであった無限の状態から自由意志というねじれが起き、個が生まれます。 |
第二のねじれ 愛 | 個が互いを認識することによって愛が生まれます。 |
第三のねじれ 光 | 意志と愛に光が加えられることで物質(創造)が生まれます。 |
ねじれも無限の創造主から生まれた全体の中の一つ。ねじれは無限の創造主が有限を知るための作業、もしくは実験といわれています。人間が何かを選択したことによって、選択しなかったものの存在を知るように、創造主が創造主自身を知るための作業がねじれなのだと語られています。
ポイント
- ねじれの概念は、無限の創造主による有限を知る壮大な作業であるといわれます。ねじれも全体の一つであり、ねじれが生じることで創造主は有限を、ひいては自分自身を知るのだといわれています。
ラー文書についてまとめ
ラーとのセッションは難解で意味をつかみにくいところもありますが、その内容は大変興味深いといえます。日本語訳は2018年現在で2巻までとなっていますが、ラー文書を出版したLLリサーチのホームページでは5巻全てを公開しています。続きが気になる方はそちらをのぞいてみてはいかがでしょうか。