春分の日の食べ物について
春分の日の趣旨に「自然をたたえ」ることとあるように、この時期になると大地が芽吹いてきて生命力を感じられるようになってきます。古来より太陽は農作物を育てるうえで崇められる存在だったため、春分の日は豊作を祈願する日だったともいわれています。
それでは春分の日ならではの食べ物について見ていきましょう。
春分の日にぼたもちを食べる理由について
昔から赤い色のものを身に着けたり、食べたりすることは、魔除けになると信じられてきました。春分の日に身近な食材である赤い色の小豆をあんこにした「ぼたもち」を神仏にお供えしました。
また、あんこともち米を組み合わせることでご先祖様の心と自分の心を一つに合わせる意味もあると言われています。「ぼたもち」を食べることにより、ご先祖さまへの感謝の気持ちと、あの世での安寧な暮らしをお祈りする意味が込められています。
精進料理や旬の食材
ぼたもちのほか、春分の日にちなんだ料理や春分の日頃に旬を迎える食材もあります。
- 精進料理
- つくし
お盆、お彼岸などの法事の際、また先祖供養の際に食べる料理。仏教の「不殺生戒(ふせっしょうかい)」に基づいて肉類のない、野菜中心の料理です。「精進」には仏道修行に励むことのほか、心身を清浄に保つこと、たゆまぬ努力をすることという意味も含まれます。つくしは2月下旬~3月中旬頃に1回目、そして3月下旬~4月上旬に2回目の芽を出します。2回目のつくしのほうが食べやすいといわれており、しかもビタミンEやカロテン、マグネシウムなどを豊富に含む山菜です。
そのほか、さやえんどうやタケノコ等も旬の食材となっています。
春分の日にはお墓参りをする
春分の日と前後3日間を合わせた7日間を「春の彼岸」といいます。春分の日は春の彼岸の中日にあたり、お墓参りをする方も大勢いらっしゃいます。
春分の日にお墓参りをする理由について
「春分の日」、「秋分の日」はどちらの日も彼岸の中日とされ、東に位置するこの世(此岸)と西に位置するあの世(彼岸)が、一直線で結ばれて通じやすくなる日です。
仏教の各派では「春季彼岸会」または「秋季彼岸会」と呼ばれており、お墓参りをすることで御先祖さまに想いを馳せる日となっています。
まとめ
春分の日は、2000年から始まっているハッピーマンデー制度の影響を受けないため、平日の真ん中が春分の日で祝日となることも珍しくありません。昔から暑さ寒さは彼岸までと言われている通り、春分の日は春の訪れを喜ばしく感じ、自然に感謝する日でもあります。
ご先祖さまと繋がりやすくなる春分の日に、春の到来を間近に感じながらお墓参りをして、ぼたもちや旬の食材を味わってみるのはいかがでしょうか。


