正月飾りはしてもいいの?
喪中の正月飾りはおすすめしません。
正月飾りとは前年を無事に過ごせたことへの感謝を表す飾り物なので、近親者が亡くなった翌年に飾るのは極力避けるべきでしょう。喪中は神道・仏教問わず「祝い事に適さない」とされる時期であり、新年であっても例外はありません。
なお正月飾りの門松やしめ縄などはいずれも神道に基づくものであり、四十九日を過ぎていれば宗教上問題ないとする見解もあります。それでも飾る意義が薄いことに変わりはないので、よほどの理由がない限り玄関口はまっさらな状態にしておいた方が無難です。
おせち料理は作っていいの?
喪中におせち料理を作ることは、正月祝いの意味が強いことから控えるべきです。
正月飾りと同じく忌明け後であれば問題ないとする見方もありますが、おせちを作る場合でも重箱や祝い箸などは用意せず、あくまで普段の食事の形式で食べるのが良いでしょう。
また、おせちはそれぞれの料理が異なる意味を持っており、喪中におせちを作る際は食材選びにも気を遣う必要があります。とりわけ長寿を象徴する海老や「めでたい」に通ずる鯛、かまぼこをはじめとした紅白の食べ物などは絶対に避けてください。
年賀状は送っていいの?
喪中に年賀状を送ることは不適切であり、また人から受け取ることも避けるべきといわれています。
年賀状の役割は親戚や友人に対する新年の挨拶であり、喪中期間に控えるべき「お祝い事」には一見該当しないように見えますが、実際には新年の挨拶そのものが祝賀の意となるので注意が必要です。
なお年賀状の受け取りを避ける手段としては、喪中はがきを通じて新年の挨拶ができない旨を事前に周知しておくのが一般的です。連絡が遅れると入れ違いで年賀状が送られてきてしまう恐れもあるので、喪中はがきはなるべく11月中に用意しておきましょう。
その他のマナー
その他の「喪中」のマナー
- 新年の挨拶をする際、文書・口頭問わず「あけましておめでとうございます」との挨拶は避けるべき
- 昨年を「去年」と表現するのは、「去」の字が離別ないし死別を連想させることから絶対にNG
- お年玉や贈答品などを用意する際、紅白ののし袋など豪華な包装は不適切
まとめ
喪中の初詣について、お寺への参拝には制限がない一方、神社への参拝は四十九日を過ぎてから行うべきであることがお分かりいただけたと思います。
喪中に新年を迎える際はぜひ本記事を参考に、穏やかな正月を過ごすよう心がけてみてください。
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