品川の龍神様 高龗神を祀る荏原神社
品川は埋め立てられた地域で、江戸時代には今の品川駅などは海の中にありました。
ですから昔からこの地域に住む人々は水を司る水神様・龍神様を敬ってきた歴史があります。
ここに住む人々を水害から守るために、品川では品川神社と荏原神社という二つの神社が建てられ、それぞが「北の天王」「南の天王」と呼ばれていました。
この記事でご紹介する荏原神社はもともと海沿いにあり、かつて奈良から高龗神(たかおかみのかみ)という龍神様をお招きした歴史のあるとくに龍神様への信仰が篤い神社です。
品川の龍神様 荏原神社
荏原神社は、小さな境内にもかかわらず、『品川の龍神様』として地域の人々に親しまれています。
荏原神社はもともと海に面して建っていた神社でそれだけに直接海に住む龍神様に願いを届ける神聖な場所でした。
この神社でお祀りしている神は高龗神(たかおかみのかみ)という貴船神社でも祀られている龍神様です。
水神を祀る貴船神社は縁切りのご利益がある
荏原神社の歴史は古く、和銅2年(709年)に大和国(奈良県)丹生川上神社より 高龗神を勧請し創建されたのが始まりと伝承されています。
謎の龍神様 高龗神(たかおかみのかみ)とは?
荏原神社の御祭神の高龗神は水の神様で、祈雨や止雨などを司り農業の神様として崇められています。
高龗神は京都の貴船神社でも祀られており、龍神・水神を祀る神社では、よく目にすることがある龍神様です。
高龗神の正体は実はあまりハッキリせず、古事記や日本書紀に少し出てはきますが、詳しいことはよくわからない龍神様です。
しかし、高龗神のご利益や働きははっきりしており、雨乞いによって雨を降らし、水害から人々を守る、「水」にまつわる龍神様です。
荏原神社が守る天洲地区では、昭和まで海だったエリアで海との繋がりが深く現在でも荏原神社の近くには河川が多くあります。
昔からこの地域に住む人々は常に水の恩恵と災害との間に生活していたのでしょう。
それだけに、水を司る高龗神への信仰は強烈だったと想像できます。
荏原神社の龍神
叶わぬものはないと伝承される荏原神社のご利益
荏原神社の境内には、龍の彫刻もあり龍神様に見守られながらお参りすることが出来ます。
荏原神社は勝運や学問、恋等で叶わないことはないほどご利益があると伝承されています。
お出かけの際は、御朱印帳を持って荏原神社の御朱印をいただきましょう。
かつては海岸だった品川の景色やそこに住む人々に思いを馳せながら、「品川の龍神様」に参拝すれば、龍神もあなたをお守りしたくなるはずです。
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