「ヒサルキ」の有名なエピソード
「ヒサルキ」には多くのエピソードがあるのは前述しておりますが、その中でもそのエピソードの内容から多くの人を震え上がらせ、恐怖を植え付けてきた有名なエピソードがありますので、いくつか紹介していきたいと思います。
サークル合宿でのエピソード
これは元々霊感のある女性のお話です。
彼女は女子大生で、大学のバンドサークルに入っていました。
そのサークルの仲間で熱海に合宿(とは名ばかりの旅行)に行こうという話になり、メンバーで出かけました。
その道中、彼女は言い知れぬ悪寒を感じました。
奇妙な感覚に寒気を覚えつつ、無事目的の民宿までたどり着きますが、その民宿の隣にある謎の建物に青白い、人とも思えぬ風貌の「何か」を見てしまい、彼女は恐怖のどん底に落とされました。
そのまま彼女は一人帰宅し、恐怖心や疲労感からぐったりとし、眠りに落ちました。
その時に彼女は「何か」に身体を乗っ取られてしまったようです。
自分の意思とは反対に、着替えをし外に出ました。
するとそこには謎の建物で見た青白い風貌の男が立っていたのです。
その男に車に乗せられ、たどり着いたのは謎の建物でした。
そこで彼女は裸にされ、手錠をかけられ、生臭い部屋に監禁されてしまいます。
上の階からは音楽や足音が聞こえ、助けを呼ぶことも出来ませんでした。
その男は口をきくことが出来ず、食事の世話などは彼女を連れ去る時に車を運転していた男が行っていました。
その男は青白い男を「ヒサユキ」と呼んでいたのです。
「ヒサユキ」は彼女が眠る時にはピッタリとくっつき離れなかったそうです。
すると決まって彼女は妙な夢を見ました。
それは「裸のまま外に出て、動物を殺す」といった夢でした。
時には「犬を殺し、その死体に頭を突っ込む」など、狂気に満ちた行動もしていたようです。
実際に目を覚ますと自身が血まみれになっていた事もありました。
その後、彼女はいつの間にか外にいて、弱った状態で保護されています。
ただし、彼女は保護をされるときにも暴れ、精神が崩壊していました。
とある保育園でのエピソード
これはあるお寺に併設されていた保育園で起こった出来事です。
その保育園はお寺と併設され、近くに墓地もあった事から、イタズラ等起こらないように、保育園との境目を柵で囲っていました。
ある時その境目の柵に昆虫などが串刺しにされる事件が起きました。
最初は子どものイタズラか鳥の習性(百舌という鳥の習性に、獲物を串刺しにするという事がある)だろうと、ほとんど気にも留めませんでした。
しかし、その行為は日に日にエスカレートし、モグラや猫などの大き目な動物までもが串刺しになっており、話題も大きくなっていきました。
動物が串刺しになっているのは確認出来ても、その行為自体の目撃情報が無い為、対策の取りようが無い中、次に犠牲になったのは保育園で飼われていたうさぎがターゲットになってしまいました。
その時、たまたま早く登園していた子供に話を聞いたところ「ヒサルキだよ。」と一言だけ答えました。
どうやら他の子供たちの様子からしても、「ヒサルキ」の存在を知っている子も多くいましたが、その詳細に関しては誰も話をしませんでした。
保護者に聞いてみたが、保護者の中には「ヒサルキ」の存在について知っている人はいませんでした。
しかし、それよりも妙なのは、保育園で皆で可愛がっていたうさぎが死んでも、誰も動揺を見せなかったのが、とても奇妙でした。
また保育士の中に一人、「ヒサルキ」についての話がありました。
それは過去に「ヒサルキ」の絵を描いた園児がいたという事でした。
その絵はすぐに返却され、園児も急に引っ越しが決まったようでした。
そこだけ聞くと「変だなぁ」で終わるような話ですが、実はこの引っ越しの様子もとても異様な物でした。
なぜかと言うと、引っ越しの際に車に乗った園児には両目に眼帯がされ、外界を見る事が出来ない状態で引っ越していったのです。
その後、その園児の行方も不明になってしまったという、とても奇妙な出来事でした。
この一連の「ヒサルキ騒動」も、最後に鶏が串刺しになったのをきっかけに、ピタリと現象は止まったそうです。


