忌み言葉とは?冠婚葬祭の場で使うべきでない言葉のこと
日本では「言霊」という言葉があるように、昔から言葉を大事にして良い人間関係を保ってきました。
そこで日本の冠婚葬祭では、その場にふさわしくない縁起が悪いとされる言葉を「忌(い)み言葉」として、避ける風習が今も受け継がれています。
分かりやすいところでは、結婚式を迎えている人に離婚の話はするべきではありません。また見舞いに行って亡くなった人の話も厳禁です。出産を控えている人に、おなかの中で死産した人の話も当然しません。
このようなわかりやすい話や言葉であればだれでも気が付きますが、忌み言葉には一般的に良く使う言葉や、縁起や良くないことを連想させるものの日常的によく使われている言葉も含まれているため、冠婚葬祭の場で意識せずに使ってしまうことも少なくありません。
では、どんな言葉が冠婚葬祭で避けられる忌み言葉なのか、この項目で見てみましょう。
ポイント
- 日本人は昔から言葉を大事にしており、冠婚葬祭で縁起が悪い言葉(忌み言葉)を避ける風習は今も続いています。
- 忌み言葉にはわかりやすいものと、日常的に頻繁に使われていることから気が付きにくいものがあります。
忌み言葉の例・結婚式
忌み言葉の例・結婚式
結婚式や披露宴は、新郎や新婦がこれから新しい家庭を築き、ともに末永く幸せに暮らすことを胸に秘めた幸せなお祝いの席です。そのような新郎新婦の幸福の門出に離婚や再婚を想像させる言葉や、死や不幸、不吉を想像させる言葉は避けましょう。
また、重ね言葉も「繰り返す結婚」を連想させますので、披露宴でのスピーチや新郎新婦への挨拶にはふさわしくないとされています。
この項目では、結婚式で避けたい忌み言葉として別離や再婚、不幸などイメージごとにご紹介しましょう。
忌み言葉・結婚式
- キク 葬儀の代名詞とも言われる花で、葬儀をイメージさせます。
- ツバキ 花が咲いた後、葉や枝が枯れる前に首からぽとりと先に花が落ちますので、縁起の悪い花と言われています。
- ユリ ユリの花はうつむいていますので、パワーのないイメージを与えます。
- シクラメン 四と九の両方の言葉が入っており、シクラメンの花や名前は不幸をイメージさせます。
忌み言葉の言い換え例・結婚式
忌み言葉の言い換え例・結婚式
伝えたい内容に忌み言葉の意味が必要な場合は、不吉なイメージのない同意語に替えると良いでしょう。
| 忌み言葉 | 言い換え例(忌み言葉と同意語) |
| 新しいスタートラインを切られたお二人は・・・ | 新しいスタートラインに立たれたお二人は・・・ |
| 彼は勉強が嫌いでしたが・・・ | 彼は勉強が好きではないようでしたが・・・ |
| 親元を離れて・・・ | 新たな道を歩んで・・・ |
| お二人でケーキを切られて | お二人でケーキにナイフを入れられて |
| 料理が冷めないうちに・・・ | 料理が温かいうちに・・・ |
| 実家を出て・・・ | 一人暮らしを始めて・・・ |
ポイント
- 結婚式での忌み言葉 … 別離や再婚をイメージさせる言葉(別れる・離れる・繰り返すなど)、不幸をイメージさせる言葉や重ね言葉(終わる・悲しみ・くれぐれも・再々など)。
- 忌み言葉に類するもの … お祝いではタブーとされる花(キク・ツバキ・ユリ・シクラメンなど)、「、」や「。」など句読点。
- 忌み言葉と言い換え同意語 … 「スタートラインを切る⇒スタートラインに立つ」「嫌い⇒好きではない」「親元を離れて⇒新たな道を進んで」「冷めない⇒暖かい」「実家を出て⇒一人暮らしを始めて」
忌み言葉の例・葬儀
忌み言葉の例・葬儀
通夜・葬儀・告別式でよく見かけるのが、かけがえのない家族を亡くし悲嘆にくれている家族や親族に、参列者がお悔やみの言葉をかけている場面でしょう。



