如意輪観音とは?観音菩薩の変化身
如意輪観音とは?観音菩薩の変化身
如意輪観音(にょいりんかんのん)とは、観音菩薩の変化身(へんげしん)の1つです。変化身というのは、観音菩薩が生き物を救うために、様々な状況に合わせて変化した姿のことを言います。
如意輪観音の名前の由来は、胸のあたりにある右手に持つ幸せをもたらす如意宝珠(にょいほうじゅ)と、顔のあたりにある左手に持つ煩悩を砕く法輪(ほうりん)からきています。このことから、人々の悩みや苦しみを打ち砕き、幸せをもたらす観音菩薩として信仰されてきました。このほかにも、出産や子育てを守る仏としても認知されており、旧暦の19日に行われる「十九夜講」という集まりで、主に女性たちから拝まれる存在でもありました。
基本的に仏像は6本の腕に頬杖をついて座った姿であることが多いです。右手には頬杖をついているもの・如意宝珠を持っているもの・数珠を持っているものがあり、左手には法輪を持っているもの・蓮のつぼみを持っているもの・地面に手をついているものがあります。また、何かを想っているような表情は「これからどうやって生きとし生ける者たちを救っていこうか」と考えている様子を表したもので、どこか気だるげな雰囲気を漂わせているのが特徴的です。
6本腕で座っている姿が基本形となってますが、まれに立っている像や、腕の本数が6本ではないこともあります。
ポイント
- 如意輪観音とは、観音菩薩の変化身の1つです。
- 名前の由来は、幸せをもたらす如意育児宝珠と、煩悩を砕く法輪からきています。
- 苦しみを砕き幸せをもたらす他、出産やを守る観音菩薩としても信仰され、旧暦19日に行われる「十九夜講」にて拝まれる存在でもありました。
- 基本的に6本の腕に頬杖をついて座った仏像で、どうやって生きとし生ける者たちを救おうか考えている様子が表現されていることが多いです。
- 珍しいものでは立っているものや、腕の数が6本ではない場合もあります。
如意輪観音は六観音のひとつ
如意輪観音は、六観音の1つに数えられます。六観音というのは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の六道に生きる者たちを救う観音菩薩たちのことです。それぞれの道に一尊ずつ担当となる観音菩薩がおり、如意輪観音は天道を担当しています。
ちなみに、その他の観音菩薩たちの担当は以下の通りとなっています。人間道の観音菩薩は、天台宗系と真言宗系で異なるので、「七観音」と呼ばれることもあります。
| 地獄道 | 聖観音 |
| 餓鬼道 | 千手観音 |
| 畜生道 | 馬頭観音 |
| 修羅道 | 十一面観音 |
| 人間道 | 准胝(じゅんてい)観音【真言宗】不空羂索(ふくうけんじゃく)観音【天台宗】 |
| 天道 | 如意輪観音 |
六観音の中では天道を担当していますが、気だるげな雰囲気とは裏腹に、天道を含んだ六道全てを救ってくれる仏とも考えられています。六道にいる者を救うため、6本の腕が付けられるようになったと言われています。
ポイント
- 如意輪観音は六観音の1つで、天道を担当している観音菩薩です。
- 天道の他、6本の腕ですべての六道の生き物たちを救うとも考えられています。
如意輪観音のご利益は?

如意輪観音のご利益はどのようなものでしょうか。真言や梵字と共に見てみましょう。
如意輪観音の真言の効果
真言は以下の通りです。
- オン・ハンドマ・シンダマニ・ジンバラ・ウン
この真言には、叡智・金運・福運・安産・健康長寿のご利益があります。
ポイント
- 如意輪観音の真言は「オン・ハンドマ・シンダマニ・ジンバラ・ウン」。
- 叡智・金運・福運・安産・健康長寿のご利益があります。
如意輪観音の梵字
梵字は、上記の画像のようなものとなっており「キリーク」と読みます。ちなみにこの梵字は、阿弥陀如来や千手観音と同じものとなっています。
ポイント
- 如意輪観音の梵字は「キリーク」と読みます。
- 阿弥陀如来や千手観音も同じ梵字を使っています。



