「絵馬」の由来は?
絵馬とは、神様や仏様にお願い事をしたり願いが叶った際に、お礼をするために奉納する、馬などの絵が描かれた板のことです。
古代、神様は馬に乗って人間が住む地へ降りてくると考えられていたことから、生きた馬を神馬として神様に献上する習わしがありました。それが、時代の流れや経済的な事情により馬の絵が描かれた板が献上されるようになりました。これが、絵馬の由来となります。
- 奈良時代以前:生きた馬・馬を奉納できないときは、紙や木、土、粘土などで作られた馬が奉納されていた
- 奈良時代:「続日本紀」では、生きた馬を奉納して祈願したと記載あり
- 平安時代:神社だけでなくお寺でも絵馬が奉納される。その頃、行われていた延喜式では「晴祈願」のときは、白毛(地域によって灰色毛や赤毛)の馬が「雨祈願」の時は黒毛の馬が奉納されていた
- 室町時代:(小さな)絵馬とは別に、鑑賞するための大きな絵馬ができる
| 大型の絵馬 | 小型の絵馬 | |
|---|---|---|
| 書いた人 | 主に専門絵師が描いた | 一般の奉納者が記載 |
| 目的 | 観賞 | 祈願・報謝 |
| 場所 | 絵馬堂に掲載 | 拝殿内・境内の絵馬掛けに吊す |
| 内容 | 武士・歌人など | 祈願の内容・神仏のお姿など |
「絵馬」の正しい書き方とは?
「絵馬」の基本的な書き方① 表裏
絵馬は、絵が描かれている方が表、書かれていない方が裏面です。
- 絵馬の表面に「奉納」と書く。もし、奉納と記載がある場合は、奉納を書かなくても良い
- お願い事は基本的には裏面に記載する
- 絵馬によっては、絵が描かれている方にお願いごとを書くこともある(その神社やお寺のやり方を確認すること)
「絵馬」の基本的な書き方② 書くもの
お願いごとを書くのは、ペンや鉛筆など何でも良いとされています。
しかしながら、絵馬は屋外に奉納されることが多く雨風にさらされてお願い事が消えたり滲んだりする可能性があります。
そのため、油性のペンやマジックなどで、色は文字が見やすい黒色でお願いごとを書くと良いでしょう。また、書き間違いなどの不安があるような場合は、一度鉛筆で下書きをしてから油性のペンで書く方法がオススメです。
「絵馬」の基本的な書き方③ 書く方向
絵馬を書く際には、比較的縦書きで書かれていることが多いです。しかし、縦書き、横書き、どちらで書いても問題ないといわれています。
- 縦書きの場合:右側~真ん中位に願いごとを、左側に住所と名前を記載する
- 横書きの場合:上から真ん中位に願いごとを、下に住所と名前を記載する
絵馬によっては、線が引かれている場合がありますので、その線に合わせて書くようにすると良いでしょう。
「絵馬」を書くときに気を付けること
絵馬にお願い事を書いた後、氏名と住所を記載して、お願い事をした人がどこの誰かが神様に分かるようにお知らせする必要があります。
そのため、住所を番地までしっかりと、名前もフルネームで記載するのが本来の書き方となります。
しかしながら、住所や氏名を書くと第三者の目に触れてしまい、危機管理の面や個人情報保護などの面からオススメできまません。住所を記載するときは、都道府県だけにしたり名前はイニシャルにしたりするなど工夫するようにしましょう。
また、最近では保護シールを用意してくれている神社も増えてきていますので、そちらを使わせていただくようにしても良いでしょう。
「絵馬」を持って帰ることはできるの?
絵馬は基本的には、奉納して来るものです。ただし、お願い事が書いてない絵馬を記念として、持ち帰る場合は問題ないそうです。
お願い事が書いてある絵馬の場合は、神棚に納めておけば良いともいわれます。
しかしながら、絵馬を奉納することで、願い事が神様や仏様に届くことになりますので、一旦持ち帰っても後日奉納した方が良いでしょう。



