御垣内参拝とは?神宮への正式な参拝方法
御垣内参拝とは拝殿内で行う正式な参拝のこと
皆さんは神社の参拝と聞くと、拝殿で行う「二礼二拍手一礼」という方法をイメージする方がほとんどでしょう。二礼二拍手一礼という方法は、出雲大社の場合は例外にしても、そのほかの神社の参拝ではごく普通に用いられます。
もちろん、全国にある神社の中には天照大神が祭神となっている三重県の伊勢神宮や、草薙の剣が納められていることで知られる愛知県の熱田神宮といった知名度の高い神社があり、こちらでも基本的には拝殿の前で二礼二拍手一礼という形で神様にお願いをするのが一般的です。しかし、国内にある神社の中にはこのような一般的な参拝以外にもより正式な「御垣内参拝(みかきうちさんぱい)」と呼ばれる参拝の方法が可能なところが少なくありません。
一般的な参拝の場合は拝殿の前で願い事をしたり誓いを立てたりするため、もちろん拝殿の中のことをうかがい知ることはできませんが、御垣内参拝という方法であれば、拝殿の中に進むことができるうえ、拝殿内で神様の前で参拝することができます。今回は、特に伊勢神宮と熱田神宮で行われている御垣内参拝について見ていきましょう。
ポイント
- ・御垣内参拝とは、一般の参拝よりも正式な神前での参拝のこと
御垣内参拝にふさわしい服装
御垣内参拝には正装が原則
御垣内参拝を行う際には事前の準備が必要で、服装についてもふさわしい格好でなければ受け付けてもらうことができません。そこでまず、御垣内参拝を行ううえで適切な服装についてご紹介しましょう。
普通の場合とは異なる、正式かつ特別な方法による参拝であることから、短パンやノースリーブといったラフな格好では御垣内参拝を行う許しはいただけません。それでは、どのような服装が良いのかといえば、一言で言いきってしまうのであれば、いわゆる正装を着用するということが御垣内参拝を行う際の服装規定(ドレスコード)といえます。
ただし、正装であればなんでも良い、というわけではありません。例えば、真夏に参拝した際に暑いことを理由にネクタイを外していた場合は、その時点で許可を得られないでしょう。また、女性についてもスーツを着ていてもスカートの丈が極端に短い場合(ミニスカート)は参拝させてもらえません。つまり、いくら正装にしていても部分的にカジュアルと判断されれば御垣内参拝の許可はいただけないということになります。
それではどのような服装が最もふさわしいのかといえば、男性の場合はスーツが上下とも黒で、きちんとネクタイを締めている状態、女性の場合も黒系のスーツやワンピースで、かつスカートの丈も適切な長さであるということが条件です。
ポイント
- ・基本は正装が原則・カジュアルとみなされる部分があれば直してから再び受付へ