大和言葉とは?
大和とは日本の旧国名で現在の奈良県にあった地名からおこりました。元明天皇の時代に国名には二字を用いることが定められ、倭から大和となりました。大和言葉は、日本固有の言葉をさし、「日本語」を意味しますが、平安時代の雅言(がげん)を大和言葉と呼ぶこともあります。
大和言葉の特徴
大和言葉には語頭に濁音や半濁音やラ行音が付きません。合成音が形成されるときに語形に変化がおこることも特徴として挙げられます。
大和言葉は、同じ発音の言葉は同じ語源を持ち、これを同音同根といいます。大昔に中国から漢字が入ってきたとき、古来からの50音で成り立っていた大和言葉に当てはめ、現在に至ります。
大和言葉の使い方
大和言葉の持つニュアンスで使い分けている場合も多いでしょう。大和言葉の奥に秘められた日本人の文化を認識していれば可能です。
大和言葉は「状況や場面に応じて、一番適した言葉を選べるかどうか」で効果が違ってきます。分かりやすくてお気に入りの大和言葉をストックしておきましょう。
気持ちを伝える場面で使う
日本人に馴染み深い大和言葉が「ありがとう」でしょう。東京オリンピックで国立競技場のモニターに映し出されたフレーズがARIGATOでした。有り難い、つまり、有ることが難しいくらい滅多にないことを指しています。ありがとうは感謝の気持ちを伝える場合に使います。相手のしてくれた事を、滅多にない事をして下さった、との表現から来た大和言葉なのです。
「すみません」より「ありがとう」の言葉の方が海外の方には好まれるようです。
物腰の柔らかい伝え方ができる
ビジネスパーソンにとって会話術は大切です。大和言葉の一覧をアプリなどで確認して会話術をアップさせましょう。
大和言葉は響きが美しく柔らか印象を与えるため、依頼や催促またはお断りのビジネスメールを作成しなければならない時に重宝します。
「ストレートな言葉で伝えると相手に不快感を与えてしまうだろう」といった場合に使いましょう。
大和言葉を使う際の注意点
大和言葉を使うと遠まわしな表現になりがちですので、伝えたいポイントが分からなくなることがあります。
また、難解すぎたり修辞的すぎたりする大和言葉は控えた方が良いでしょう。言葉は相手に伝えたいことが理解されなければ意味がありません。場面に応じて使い分けましょう。
大和言葉の使い方一覧
大和言葉は遠まわしな表現で気持ちを相手に伝える場合に効果的です。柔らかい語調は緊張した雰囲気を和やかにすることもできますし、気の利いた使い方をすれば相手に好印象を与えることができるでしょう。古来から伝わる美しい大和言葉の使い方を一覧にしました。
大和言葉の翻訳アプリも登場しています。古来からの用い方が現代ではどう変わったのか知ることができるでしょう。