龍神祝詞の歴史について
龍神祝詞の起源については不明ですが、日本では古くから雨乞いが行われており、その際に龍神様のお力を授かった龍神伝説が各地に残されています。
実際に、日本三霊山と呼ばれる富士山・白山・立山の近くには、龍神の中でも有名である九頭龍大神にまつわる九頭龍伝承が伝えられており、龍神様はその地を守る神様として、ご祭神とし祀っている神社が多く存在しているのです。
また、日本人は古来より、農耕民族であり稲作を生業にしています。その稲作に必要な水を安定してもたらす様に、雨乞い神事といった行事の際に龍神祝詞を奏上していたと考えられますよ。
実際に龍神をご祭神として祀っている神社である、滋賀県の竹生島神社・神奈川県の龍口明神社では、現在も龍神祝詞が奏上されています。
龍神祝詞の起源
龍神祝詞の起源は、神社本庁が作成をした祝詞全集にも載っていないため、詳細が不明です。しかし、一節によれば近年できたのではないかといわれています。
龍神祝詞と縁がある神社1.【竹生島神社】
滋賀県長浜市の竹生島にある竹生島神社(都久夫須麻神社)は、豊臣秀吉が天皇をお迎えするために建てられた神社です。ご祭神として、市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)・宇賀福神(うがふくじん)・浅井比売命(あざいひめのみこと)と合わせて八大龍王の一尊である黒龍をお祀りしています。
竹生島神社が龍神祝詞と縁があるといわれる由縁は、龍神様をご祭神としているだけではなく、龍神様を祀っている社に龍神祝詞を掲げているためです。また、竹生島神社では龍神様に願いごとを伝える際に、拝殿に向かって龍神祝詞を唱える方法もありますが、竜神拝所と呼ばれる場所で願掛けをすることも出来ます。
拝殿が面している琵琶湖に少し突き出た場所があり、その突き出た場所こそが竜神拝所です。竜神拝所には宮崎鳥居が立っており、宮崎鳥居に向かって願いごとを書いた素焼きの土器(かわらけ)を投げるというもの。
鳥居をくぐれば願いごとが叶うといわれており、竹生島神社では土器を通してご祭神である龍神様にお願いごとを伝えることも出来ますよ。
龍神祝詞と縁がある神社2.【戸隠神社】
長野県にある強力なパースポットとして有名な戸隠(とがくし)神社は、天照大神が天岩戸に隠れしてしまい世界中から光が失われてしまった際、天照大神を岩戸から出し世界に光を取り戻した神々が祀られている場所と伝えられています。
宝光社(ほうこうしゃ)・火之御子社(ひのみこしゃ)・中社・奥社・九頭龍社全の全5社から戸隠神社は成り立っており、宝光社→火之御子社→中社→奥社→九頭龍社の順で参拝することで、運気のバランスが整い強力なご利益を頂けるといわれている神社です。
その5社巡りの最後である九頭龍神社は、箱根の九頭龍神社本宮と同じ九頭龍大神をご祭神としているため、龍神祝詞と縁がある神社となっています。
まとめ
龍神祝詞の起源や詳細は不明ですが、強力な祝詞であることには変わりありません。龍神様が祀られている場所へ足を運んだ際には、是非龍神祝詞を唱えるようにしましょう。龍神様とのご縁が繋がり運気が急上昇するかもしれません。
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