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羅刹とは?仏教の護法善神?羅刹鬼や羅刹女についても解説!

目次

羅刹の起源

起源

鬼神である羅刹の起源は、紀元前2000年頃には既に木石水界の自然に宿る精霊として認知されており、古代インドのランカー島を根城にしていました。ランカー島は現在のスリランカのセイロン島ではないかという説が有力です。

ポイント

  • 紀元前2000年頃には既に木石水界の自然に宿る精霊として認知されていました。
  • 羅刹は古代インド神話「ラーマーヤナ」や「ヴェーダ神話」にも登場します。

羅刹の性別

性別

古代インドの鬼神の代表格である羅刹は、性別を持った姿をしていました。男性の姿をした羅刹を「羅刹娑(ラクシャサ)」「羅刹婆(ラークシャス)」女性の姿をした羅刹を「羅刹私(ラクシャシ)」「刹女(ラセツニョ)」と呼びます。また羅刹の男性性の顔は、恐ろしく威厳に満ちあふれた様相と言われ、人々に畏怖を感じさせていました。女性の姿をした羅刹は、なんとも美しく見るからに綺麗で、その姿を見た人間を虜にする魅力を放っていたとされています。

羅刹に対する認識は国によって異なっています。例えば中国では、鬼神の気性が激しい性格がクローズアップされていることが多く、破壊神として人々に恐怖と害をなすとされているというのが一般的です。また羅刹が美しくなんとも綺麗な人間の女性の姿に変化して、その姿に魅了された人間を羅刹の敷地に引き入れ、食べてしまうという言い伝えも残されています。

法華経の十羅刹女とは?

羅刹女とは

女性性の羅刹である「羅刹女」は、毘沙門天ではなく普賢菩薩に仕えたとされています。もともとは十羅刹女(じゅうらせつにょ)も鬼神でありましたが、現代にも伝わる仏教でも一番有名な経典である法華経を聞いてからは改心し、法華経を信仰する人たちを守る善神に変わったとも伝えられています。

十尊の羅刹女について詳しくご紹介します。

【1】藍婆(らんば)

サンスクリット語で「ラムバー」とも呼ばれています。この藍婆は羅刹女の一人で善神になる前は、非常に綺麗な姿をしておりましたが、赤子を食べ、人間を翻弄し誘惑したあとに命を奪い取るという鬼神として知られていました。鬼神から改心した後は、四菩薩の一人である「上行菩薩」となっています。

【2】毘藍婆(びらんば)

サンスクリット語で「ヴィランバー」と呼ばれています。毘藍婆は女性の姿をした鬼神であり、右手には自然の雲や風を自由に操る風雲のシンボルをつかみ、左手には数珠を持ち鬼神なのですが天女のような姿をしています。命があるすべての生物の融合を分離させるとされていました。簡単にいうと和を乱し荒波を立てるということです。改心した後は四菩薩の一人である「無辺行菩薩」となっています。

【3】曲歯(こくし)

サンスクリット語で「クータ・ダンティー」と呼ばれています。名前の通り上下に生えている牙は、大きく湾曲するように曲がり特徴的な歯を持ち合わせていた鬼神です。その様相は見たものが恐怖と畏怖に固まってしまうほどのおぞましい姿をしていました。改心した後は「浄行菩薩」となり、左手には花をもち独特だった曲がった歯はなくなり天衣をまとった綺麗な姿をしていると言われています。

【4】華歯(けし)

サンスクリット語で「プシュパ・ダンティー」と呼ばれています。曲歯の鬼神と同様に歯が特的で、歯牙が今でいうところの出っ歯のよう容態であり、その歯並びは異常な様子を醸し出す鬼神として知られていました。改心後は「安立行菩薩」となり、左手には如意宝珠(にょいほうじゅ:願ったことを叶えてくれる珠)を軽くもち歯は口の中に納まり、見た目の異様さはなくなったと言われています。

【5】黒歯(こくし)

サンスクリット語で「マクタ・ダンティー」と呼ばれています。歯がつく羅刹女は歯が特徴的です。黒歯も、ニヤリと笑うと真っ黒な歯が出るので人々に恐怖と畏怖を与えと言います。「釈迦如来」の化身として知られ、その外観は幡をもち天女を待つ姿で描かれます。

【6】多髪(たはつ)

サンスクリット語で「ケーシニー」と呼ばれています。髪の毛が多く、うねるように髪を自由自在に利用していたと言われています。普賢菩薩」となり澄んだ優しい顔をしています。

【7】無厭足(むえんぞく)

サンスクリット語で「ラークシャシャ・チャラー」と呼ばれています。命がある自然界の生物や人間の多くを殺しても飽き足らなかったので、そのままの様子を表した名前がついています。厭足とは飽きることを意味していますが、「無」がつくのでどんなに殺し握り潰しても飽きないほど殺生が好きな鬼神として恐れられていました。文殊師利菩薩」の化身として知られています。

【8】持瓔珞(じようらく)

インドの貴族の間で好んで身につけられていた瓔珞(ようらく)を手にもった姿から持瓔珞、サンスクリット語で「マーラー・ダーリー」と呼ばれています。瓔珞とは綺麗な宝石などを編みこまれた飾りで、首や胸や頭の装飾品となります。「観世音菩薩」の化身となります。

【9】皇諦(こうだい)

人間の世界と仏の世界を自由に行き来することが出来たため、その名前がつき、サンスクリット語では「クンティー」と呼ばれています。左手に独鈷(とっこ:煩悩を打ち砕くために密教で使われる仏具)を持ち「弥勒菩薩」の化身として知られています。

【10】奪一切衆生精気(だついっさいしゅじょうしょうげ)

鬼神の中でも独特な名前を持ちます。サンスクリット語では「サルヴァ・サットヴァ・オージョーハーリー」呼ばれ、民衆の精気を吸い尽くしてしまい、活力を奪うことで知られていました。「多宝如来」の化身となります。

ポイント

  • 羅刹は男性と女性の姿をしており、男性の場合は人々に恐怖を与える恐ろしく威厳のある形相で、女性の場合は美しく魅力的な姿形をしています。
  • 羅刹は毘沙門天に仕えていましたが、女性の姿をした羅刹女は法華経の経典に触れその後普賢菩薩に仕えていました。

羅刹のまとめ

羅刹とは

インドの鬼神であった羅刹とはいったいどういうものなのか、また仏教の護法善神や、羅刹の女性性の鬼神である羅刹鬼や羅刹女について、詳しく解説させて頂きましたが如何だったでしょうか?羅刹とは仏教の十二天に属する西南の護法善神であり、その起源は紀元前2000年頃には既に木石水界の精霊として認知されていました。羅刹はその後、古代インドの神々のうちの一神となり、バラモン教やヒンドゥー教の神、更には仏教に取り込まれました。東アジアでは今でも根強く鬼としてのイメージが残っていますが、改心し鬼神は人々の幸せを守る神となったのです。

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天照大御神

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