現代の言霊
古くから良い言葉が良いことをあらわし、悪い言葉が悪いことをあらわすと考えられていましたが、現代の言霊とはどのようにとらえられているのでしょう。
例えば、受験生に対して「落ちる」「滑る」「転ぶ」などの言葉は縁起が悪いため使用することは厳禁とされています。また、結婚式のあいさつなどで「別れる」「切れる」「割れる」などの言葉も「忌み言葉」として使ってはいけないとされています。
宴会の終わりには「おひらき」という発展を意味する言葉を使います。ここで大切なのは単語ではなく、その『想い』であり、このように言葉に魂が宿っているとされる言霊の思想は現代にも残っているのです。
不幸を引き寄せる言霊の例
言葉には、人の感情をコントロールするエネルギーがあります。そして、この言葉によって運命が左右されることも珍しくありません。そのなかで不幸を引き寄せる言葉をご紹介します。
不幸を引き寄せる言霊の例
- きつい、しんどい
この言葉を多く使うことで気持ちはどんどんマイナスな方向に引き寄せられ、さらにきつさや苦しさを感じていくこととなります。
- 嫌い、好きじゃない
特にこの言葉で人の悪口をいうときは、不幸が訪れやすいといわれています。「この人が嫌い」「あの人が気に食わない」などの言葉は、口に出すことで人の性格をどんどん捻じ曲げてしまう言霊なのです。
- 失敗すればいいのに
自分を取り巻く人に対して「失敗すればいいのに」などという言葉です。人の不幸を願うような言霊は、最も悪い方向へと導かれるとされています。
自分に対してのマイナスな言葉や感情、人に対しての不幸を願う言葉や感情は非常に強い影響を及ぼす言葉です。また、人に対しての不幸がわが身にも降りかかり「人を呪わば穴二つ」という言葉の通り、相手の不幸を願う使い方をすれば自分にも不幸を引き寄せることになるのです。
幸せを引き寄せる言霊の例
プラスのエネルギーがある言葉を意識して使うことで言霊の力が増して、脳にとっても良い影響を与えてくれます。つぎに幸せを引き寄せる言葉をご紹介します。
- ありがとう
どのような小さなことでも感謝するその心(魂)が幸せを引き寄せます。感謝が多い人ほど豊かな人間関係や良縁が増えていきます。
- 自分ならできる
周りに自分の自信を語るのはちょっと、というときは独り言でも十分に効果を発揮できます。実際は自信がない状態でも言霊にすることでプラスのエネルギーが増し、成功を引き寄せることができます。
- 感謝します
感謝を声に出して発することで、放出された波動はプラスのエネルギーとなります。そこには、自我や欲、他者へのマイナスなエネルギーが入り込む余地はありません。「感謝」という言霊は幸運を引き寄せる力が大きく作用するのです。
この他にも「幸せ」「ツイてる」「嬉しい」「楽しい」「許します」など、そのとき自分に合った言霊を選んでみてください。そして幸せを引き寄せる言霊が習慣になるころには、思い描いていた幸運が舞い込んでいることでしょう。
言霊を使うときに注意すべきこと
言葉には、良くも悪くも大きな力が宿っています。自分が発した言葉が知らないうちに不幸を引き寄せていることもあります。
つい漏らしてしまう口癖のようなネガティブな言葉はないでしょうか。発する言葉には十分に注意が必要です。幸運を引き寄せたい場合には、日常的にポジティブな言葉を使うように心がけましょう。
また、言葉だけでなく心の存り様にもそのエネルギーは影響します。自分の意思を声に出してはっきりいうことを「言挙げ」といいますが、その「言挙げ」が慢心によるものであった場合には、悪い結果となってもたらされると信じられてきました。
古事記において、「ヤマトタケ伝説」のヤマトタケが伊吹山の神に祟られ命を落としたのは、この「言挙げ」によるものでした。ヤマトタケが伊吹山の神の化身に対して「これは神の使いだから後で倒せばよい」と見くびった「言挙げ」を使ったことにより、祟られ命までも落してしまいます。
神であったことを見抜けなかったことや慢心が悪い結果をもたらしたという話です。このように、言葉とは心の存り様をも示すものであり、注意して使わなければならないということがわかります。


