ヲシテ文字とは?
ヲシテ文字とは、縄文時代の日本で使われていたとされる神代文字で、「ヲシテ」は、「教える(をしへる)」の「をし」と、手段などを表す「て」が合わさった言葉とされています。
ヲシテ文字は、基本的に48文字から成り立っており、現在の五十音に対応しています。日本の歴史書であるホツマツタヱやミカサフミにも使用されており、不思議なパワーを持つ文字です。ヲシテ文字を今に伝えるものとして、「ホツマツタヱ」「ミカサフミ」「フトマニ」
という3文献があり、それを総称して「ヲシテ文献」と呼びます。
ひらがなやカタカナとは全く違う、記号のようにも見えるヲシテ文字は、一文字ずつが神様を表しています。一文字ずつに意味がある表意文字として、神事や占いにも使われています。
フトマニを描く古代文字
天照大神が編纂して占いに用いたと伝えられているフトマニは、ヲシテ文字を用いて描かれています。
フトマニは大宇宙をかたどったものとされており、古代人の宇宙観の象徴です。このフトマニ自体が大きなパワーを放ち、古代から占いや護符として使われてきました。
ヲシテ文字48音が組み込まれているフトマニは、一音一音を神として見立てた言霊配置図のようなものです。ヲシテ文字は日本語のルーツであり、今も日本語の中に生き続けているのです。
ホツマツタエもヲシテ文字で記された
日本最古の文献といわれているホツマツタエ(秀真伝)は、ヲシテ文字で書かれていて、景行56年に大田田根子命(オオタタネコノミコト)によって編纂献上されました。ホツマツタエは日本の成り立ちについて書かれた歴史書で、「あ」の巻、「わ」の巻、「や」の巻の三巻四十紋で構成されています。
またホツマツタヱには、「あわのうた」という神代の歌が記述されています。あわのうたを歌ったり聴いたりすることで、健康をはじめ様々な効果やご利益が得られると言われています。