足玉(たるたま)
足玉(たるたま)は、全ての願いをかなえる玉です。足玉を左手にのせて右手に八握剣を持ち、国家の繁栄を願います。
道返玉(ちかへしのたま)
道返玉(ちかえしのたま)は、悪霊封じや悪霊退散の効果がある玉です。おへその上3cm(約一寸)のところに道返玉を置き、手をかざしながら呪文を唱えます。
蛇比礼(おろちのひれ)
蛇比礼(おろちのひれ)は、魔除けの布です。古代鑪製鉄(たたらせいてつ)の神事の際に、溶鋼から下半身を守るための前掛けが元になっています。その後に蛇比礼は、地面から這い出てくる悪霊から身を守るための神器となりました。身を守る神器であることから、毒蛇に遭遇した際にも使用されます。
蜂比礼(はちのひれ)
蜂比礼(はちのひれ)も、蛇比礼(おろちのひれ)と同様に魔除け効果のある布です。蜂比礼は、振ったり身を隠したりして、天空よりやってくる悪霊から身を守ります。また、邪霊や不浄なものの上にかぶせて魔を封じ込める効果もあるそうです。
品物之比礼(くさぐさのもののひれ)
品物之比礼(くさぐさのもののひれ)は、物部の比礼です。品物之比礼の上に物を置くと、置いた品々が清められます。病人・けが人・死人を品物之比礼を敷いた上に寝かせて、死返玉を使い蘇生術を施すと病気や怪我は癒え、死者は蘇るそうです。他にも、魔物から大切な品々を隠すときにも使われます。
まとめ
十種神宝は、饒速日命の子孫である物部氏が伝承していた神器です。十種神宝の持つエネルギーは強大で、国家の繁栄や衰退をも操作できるほどの霊力といわれています。その十種神宝の効果や使い方などを記しているのが十種神宝祝詞です。他にも、十種神宝祝詞には鎮魂の効果が得られるとされているので、運や体の不調を感じている人は、是非唱えてみて下さいね。