歳徳神と正月
歳徳神は、正月様とも呼ばれるようにお正月と縁の深い神様です。そのため、お正月の風習とされる多くの事は、歳徳神に由来しているとされています。
例えば、お年玉は歳徳神の魂が宿ったお餅を家長が「年魂」として家族に分け与えたことが由来とされ、「お年魂」から現在の「お年玉」に変化していったとされていますし、鏡餅は神事の際に歳徳神の拠り所となる鏡を表わしているといわれています。
また、門松は歳徳神が家を迷わないようにするための目印であると同時に、訪れた際にとどまるための依り代とされ、どんど焼きで処分することによって、歳徳神がお帰りになると考えられています。
歳徳神と恵方
陰陽道でその年の縁起の良い方角とされる「恵方」は、歳徳神がいらっしゃる方角とされています。歳徳神の「徳」は「得」に通じているとされ、古くから恵方を向いておこなう行動は良い運気を呼び込むと考えられています。
現在でも節分の日に恵方を向いて太巻を食べると願い事が叶うという風習がありますが、幸運を運んでくださる歳徳神に祈りを捧げるということを意識してみると良いでしょう。
また、お正月にその年の恵方の神社へお参りに行くことを「恵方参り(詣り)」といい、歳徳神のご利益をいただけるとされています。2021年の恵方は「南南東」となっていますので、恵方の神社へも足を運んでみてはいかがでしょうか。
歳徳神のご利益
さまざまな別名をもつ歳徳神のご利益には、以下のようなものがあります。
- 五穀豊穣
- 家内安全
- 家運繁栄
- 子孫繁栄
歳徳神を祀る神社
ここでは、歳徳神を祀る3つの神社をご紹介します。さまざまなご利益を授けてくださるとともに、幸運を運んでくださる歳徳神に祈りを捧げてみてはいかがでしょうか。
静岡浅間神社(大歳御祖神社)
静岡県静岡市にある静岡浅間神社は、神部神社・浅間神社・大歳御祖神社の3社の総称となっており、南の入口正面に位置する大歳御祖神社では、歳徳神を祀っています。
また、境内にある26棟の社殿は文化元年から60年の歳月を費やして建築され、国の重要文化財に指定されています。
所在地 | 静岡県静岡市葵区宮ケ崎町102-1 |
電話番号 | 054-245-1820 |
飛騨一宮水無神社
岐阜県高山市にある飛騨一宮水無神社は、主祭神として年神を祀っており、古くから飛騨人の心のよりどころとされている由緒ある神社です。初詣をはじめ、飛騨路に春を告げる「飛騨生きびな祭り」や獅子舞が奉納され、どぶろくがふるまわれる「例祭」などの祭典が行われ、毎年多くの参拝者が訪れています。
所在地 | 岐阜県高山市一之宮町5323 |
電話番号 | 0577-53-2001 |
下谷神社
東京都の台東区にある下谷神社は、奈良時代に創建された都内で最も古い稲荷神社といわれています。主祭神である大年神のほか、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)も一緒に祀られています。
また、寄席が初めて行われた地とされ、境内には「寄席発祥の地」の石碑が建っています。
所在地 | 東京都台東区東上野3丁目29−8 |
電話番号 | 03-3831-1488 |
歳徳神からのスピリチュアルメッセージ
日本人が大切にしている行事に関わりが深い神様、歳徳神。
正月や恵方など、一つ一つの行事を正しく過ごすことで運気もアップしそうです。
最後に、歳徳神様からのスピリチュアルメッセージをお伝えします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
感謝
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