猿田彦は、みちびきの神やみちひらきの神とされ、人々の道中の安全を守る神様とされていますが、様々な逸話があることから、謎の多い神様とも言われます。
この記事では、猿田彦がどのような神様なのか、物語やご利益など、様々な観点から解説させていただきます。
目次
猿田彦とは?
猿田彦大神とは、日本神話の中で天孫降臨の際に天照大御神(アマテラスオオミカミ)の遣いである、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)の道案内をしたとされている神様です。そのことから「みちびきの神様、みちひらきの神様」と呼ばれています。
また、姿形は「鼻長七咫、背長七尺」という表記から天狗に似ていたとされています。そのため、「天地を照らす」太陽神であったともされており、多数の顔を持つ謎に満ちた神様とも言われています。
元々は「稲作の神様」だった?
猿田彦は、伊勢の土着の神(古来よりその土地に棲んでいる神)だったと言われています。伊勢には宇治氏という伊勢神宮に使える氏族がいたのですが、猿田彦は元々宇治氏の田を守る神様だったため、「稲作の神」とされていたそうです。
その後、伊勢信仰が盛んになり、都から伊勢神宮への参拝者が増えるとともに、道中の安全を守る神様へと変化していったとする説もあります。
猿田彦の別称
猿田彦は、以下のような別称でも呼ばれています。
- 猿田毘古神(サルタビコノカミ)
- 猿田彦大神(サルタビコオオカミ)