ホツマツタエは偽書?その理由
学会や学者によると、ホツマツタエは偽書と見なされているため現代においての研究は、ほとんどされていないのが現状です。
ホツマツタエは、既に江戸時代から研究されており、内容は翻訳済みにも関わらず偽書と言われる理由の一つには、次のようなことが挙げられます。
ホツマツタエはヲシテ文字で記されている古文書ですが、日本には古来から続くような固有の文字は無いという観点から、この文字で書かれたホツマツタエは偽物であるという見方をしています。
また、古事記や日本書紀とは内容が異なったり、省かれていたりしている部分もあるという理由から、ホツマツタエの信憑性を疑う意見がありました。
しかし、古事記や日本書紀との内容は異なるものの、世界的にもレベルの高い日本の文明に古代の文字がなかったということは不自然であり、ホツマツタエこそ真の日本の歴史を記した文献であるという研究者もいます。
ホツマツタエと古事記・日本書紀の系図の違い
古事記や日本書紀の系図には、ホツマツタエに書かれている系図との違いがみられます。
ホツマツタエには、〇や△のような形をしたホツマ(秀真)文字で書かれた隣りに、漢文にて翻訳が記されていますが、古事記は変体漢文、日本書紀 は純漢文で記されています。
また、古事記や日本書紀に登場する、天照大御神(アマテラスオオミカミ)や伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)は、ホツマツタエにも登場します。
しかし、古事記や日本書紀には記述がない瀬織津姫(セオリツヒメ)など、ホツマツタエには異なる部分が多々あることが以下の内容でもわかります。
瀬織津姫の登場
ホツマツタエには、瀬織津姫(瀬織津姫穂乃子/セオリツヒメホノコ)という神様が登場します。この瀬織津姫は謎が多く、その名をあらわす漢字も「瀬織津比売」や「瀬織津媛」など多くの呼び方があります。
また、瀬織津姫は、天照大御神の荒魂(あらみたま)やニギハヤヒの妻、弁財天など様々な神々と同一の存在と捉えられるなど、その正体は明らかになっていません。
そして、神道の祭祀に用いられる大祓詞(おおはらへのことば)の中に、四柱の祓戸の大神として一番先に出てくるのが瀬織津姫です。
瀬織津姫の後に、速秋津売(ハヤアキツヒメ)、気吹戸主(イブキドヌシノカミ)、速佐須良比売(ハヤサスライヒメ)の神々が穢れを祓う祝詞として順に唱えられます。
鎌倉時代から続いているといわれる、この大祓詞は、疫病や天変地異が起きた際に祓い清め、おさめるための祝詞であり、瀬織津姫の神格の高さが窺(うかが)えます。
人間に宿る罪穢れを、海や川の水の勢いにより清めることから、水の神、川の神ともいわれ、祓い清めの女神とされているのが瀬織津姫なのです。
天照大御神が男神
古事記や日本書紀では、天照大御神は女神とされていますが、ホツマツタエでは天照大御神は女神ではなく「アマテル」という男性神であったと記されています。
また、「アマテル」は伊邪那岐と伊邪那美の長男であり8代目の天皇でもあり、この男性神である「アマテル」の妻が瀬織津姫(瀬織津姫穂乃子/セオリツヒメホノコ)となっています。


